焦りがあるということは。

子供を授かってみて、初めて親の気持ちってものが分かるようになるもんです。
ウチの場合、第一子がダウン症児なので、そりゃなんてゆーか、濃い濃い感情の体験でありました。
でも、最初っから基本的には「ありのままの息子を受け入れる」というスタンスだったので、『焦り』みたいなものはあまり…というか、ほとんど感じませんでした。
さて。
昨日のクローズアップ現代(NHK)は早産の赤ちゃんについてでした。
忙しいお母ちゃんは飛ばし飛ばしにしか見れませんでしたが、ちょっと「あれ?」と思ったことがありました。
超未熟児の赤ちゃんを産んだお母さんたちには、その後の育児の中でもさまざまな苦労や気苦労があるわけですが、その中で『(このままでは)他の子と差がついてしまう』という焦りが大きそうだったのです。
ちゃんと食べてくれない娘さんと、毎回食事の度に1時間半も格闘しているお母さん。
このままでは、差を埋めるどころか、どんどん差がついてしまう、と焦るわけです。
「まだまだ胃腸がちゃんと成長してないんだな。この子のペースに合わせてあげよう。」
と、あのお母さんがもしもそう思えたら、お母さんも娘さんも、すごく楽になるんじゃないのかなぁ?と感じてしまいました。
手をかけてあげて、子供がより健やかに成長するように促してあげるのは親の役目だと思うんですが、やはり『他の人(子)との差や違い』を意識してしまうと、途端に親も子も苦しくなっちゃうんでしょう。
でも、それって子育てに限った話ではないですね。
自分自身に対しても同じことだと思います。
向上心は大切だけど、他人との差を埋めるために、他人より上に立つために向上するわけじゃないですもんね。
ああすれば良かった、こうすれば良かった、の反省も度が過ぎれば自虐にしかならないし。
まずはありのままの自分を受け入れてこそ、だろうなぁ、なんてね。
バタバタとしながら、そんなことを思ったお母ちゃんでした。

“焦りがあるということは。” への2件の返信

  1. 最近、僕の中にも他者との競争心が、すり込まれて根深くあるのを感じていたところです。
    そこでまあある面白い見方を見つけたんですが、自分の感情だと思っていたものも、感覚も、全て他者としてみる。外部だと思って認識しなおす。内と外の壁を取っ払って、ぜーんぶ同じ部屋に(外に)しちゃう。
    「自分」が「彼」になっちゃうんですが、すると競争心から来る焦りや苛立ちなんかの、ネガティブな情報は消えないけどそれに振り回されずにいられます。
    すると、とっても冷静に、いろんな情報が楽しめます。

  2. 忙しい時に限ってダダをこねる息子にイライラっとしちゃったりします。
    そこでそれができるといいなぁ~、と思いました。息子と私自身のために。(切実)

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