じゃが芋の植えつけ

農記事は自分の覚書、日誌的なところもあるため読みにくくてもご勘弁。
引っ越してきた我が家は師匠の知り合いの不動産屋さんに紹介してもらった物件でして、3人家族にしてみたら広すぎるような一軒家なんです。物件も素晴らしいものだったんですがさらに、その不動産屋さんから、
「この家を契約するなら近くにある私の畑を3年位無償で貸すよ。出来たものを少し分けてくれればいいから。」
というとてもありがたい話を頂いていました。
その畑ですが、やっと手をつけはじめました。
今回手をつけた畑は堤防のすぐ近くで約400坪、農地整備済の場所で、農業用水利用のためのバルブもありますし、排水用の側溝にも繋がっている恵まれた環境です。状態としては不動産屋さんがトラクタを使って耕して除草してあり、ほとんど草が無い状態でした。この状態からのスタートです(自然農的に言えば砂漠状態の畑ということになります)。
師匠と相談して先ずはじゃが芋から始めることにしました。師匠お得意のヌカ+オカラ肥料を最初に畑に入れて植えつけし、更にヌカ+オカラを撒くことにしました(師匠の野菜畑は無農薬無化学肥料でヌカ+オカラだけで栽培しています)。オカラは木曜日に豆腐屋さんに貰いに行ってきました。
この豆腐屋さんですが、社長はうちのオカンと知り合いでして、うちの弟も一時期勤めていた会社だったりします(実はこの豆腐屋から師匠がオカラを貰っていたことも師匠と出会ってから知ったんですがね)。そこでオカラを貰う時に野菜とイチゴの手土産を持って師匠と一緒に社長に軽く挨拶したところ、自分のことについてもいろいろと聞いてたようでして接客中にも関わらず、
「えっ、会社辞めたの。でも無農薬の野菜とか作るのは素晴らしいことだよ。うんうん、いいと思うよ。また今度ゆっくり話聞かせてよ。そうそう、豆腐を持って行ってよ。」
と、接客中の客人を待たせたまま発砲スチロールの大箱一杯の豆腐をお土産に持たせてくれました。ありがたいです。社長と話をしたのは弟の結婚式の時だけでしたが本当に人がよさそうな人でして、今度また色々と話がしたいなぁと思いながら、軽トラの積載量ギリギリのオカラを積み込んで帰ってきました。
帰ってきた後、師匠の納屋でミキサーを使ってヌカとオカラを少しずつ加えて混ぜていき運びやすいよう袋詰めしておきます。この袋を畑に運んで撒くわけです。じゃが芋用の分は木曜日のうちにこの作業を終えて用意しておきました。
翌日の金曜日、ヌカとオカラを混ぜて一日程度経ったものからは発酵臭がガンガンしてきます(ぬか床のような匂い)。それを畑に持ち込み、じゃが芋を植えつける場所(80坪程度)にばらまき(土袋7袋程度)、その後は小型の手押し管理機で表面だけを平らに慣らしてかき混ぜる程度にロータリーしておきました(約1時間半程度の作業)。
そして今日の土曜日、名古屋から友人夫婦を苺狩りをさせてあげるからと誘い出し(苺ハウスは師匠のであって、自分のではないくせに)、じゃが芋の植えつけを手伝って貰いました。
植えつけには前日に作っておいた40㎝間隔に赤マジックで印をつけたロープを張って、それを目印に200個以上の種芋を手スコップで少し掘って植えつける方法をとりました。芋を軽く埋めた後は、畝間の溝を少し堀り下げながら畝に土をかぶせ、仕上げに追加の肥料を撒いておきました(男2人と3歳児の3人でだべりながら約2時間の作業)。
自然農的には、できればさらにその上に刈り草などを被せて土を裸にしないのが理想なのですが、畑にはほとんど草が生えていないためこのままの状態で作業を完了しました。
単調なじゃが芋の植えつけも大勢でやるとなんだかあっと言う間で楽しんでいるうちに終わってしまいました。
あぁ、今日はとても楽しかった。ありがとうございます。
早く芽が出てこないかな。無事に収穫できるかな?
夏にはじゃが芋の収穫祭ができるといいね。

ほっとい亭

水曜日にほっとい亭に行ってきた。
実はここの店主さんとは子供の頃から知り合いだったらしいんです(店主はうちの親父と同じ建築士仲間ということで親交があって、自分が小さい時に店の裏で栗拾いをしたことがあるらしい)。
なので、今でもよく遊びに行っている。っていう訳では無く、ほとんど疎遠になっていたんだけど数年前にひょんなことから再度縁を結んでもらえることになって、今は親父抜きで節目毎に顔を見せに行くようになったのです。
そのひょんなことというのをさらっと書いておきます。
数年前から嫁がお世話になっている霊能師さんがいるんだけど、その相談に一緒について行った時、そこにある本のチラシが貼ってあったのがすごく気になってたんですよ。
でその後、実家に行った時にお袋が、
「あんた本読むの好きかね?」と聞いてくるんですよ。
この時になんとなく、そのチラシの本のことを思い出していたんだけど、本当にその本が出てきた時には鳥肌が立ちましたよ。
「なんで、なんで、この本がここにあるんだよ。どうしてだよ。」ってお袋に問い詰めましたよ。
「なんでって、お父さんの建築仲間の人が本を置いて行ったんだよ。」
本の内容は店主さんがお店(ほっとい亭)を出すまでの話に神様的解釈を加えて小説風にまとめてある自費出版の本です。店主が言うには実際に起きたことを書き連ねていっているだけなんですがそれがかなりドラマチックなんです。出てくる地名もこの周辺のものがほとんどだし、例の霊能師さんも出てきたりして自分にとっては身近でとても面白かったです。
読み終えた後、親父にお店(ほっとい亭)に連れて行ってもらい挨拶した後は、親父抜きでたまに遊びに行ってました。で、そこまではまあ偶然だねぇ。で済んだのですけどね。
アキオが生まれて、なんだか農に目覚めて、自然農法的なものへの憧れが強くなってきた時、例の霊能師さんに言われたんですよ。
「自然農法って福岡さんのだろ。それなら、ほっとい亭という店があってな。そこの親父が福岡さんと知り合いかなにかで実践もしてたことがあるはずだぞ。」
「そのほっとい亭って親父の知り合いでよく知ってますよ。」
「えっ。そうなの。」
ってな具合でまた繋がったんですよ。
で、さらに僕が今の師匠と知り合って、師匠にほっとい亭という店があって店主が面白いという話をしたら師匠は早速お店に出かけて、例の本を貰って読んだらしく、あっという間に2人は仲良く将来の夢を語り合う仲になってました。
そんな風にいろいろとありましてなんだか面白くなっているんですよ。
無事に引っ越してきた僕たちに店主はニコニコして言いました。
「神さんの言う通りにしてたら本当にうまくいくもんだろ。」

初トラクタ

無事引越しを終えることができました。(まだまだダンボール箱は残っているけどね)
ありがとうございます。
さぁ、新しい生活の始まりです。
これからの生活ですが、基本的に今年は物凄く条件のいい仕事をハローワークで探しながら過ごす予定です(ただしこれは多分見つからないため実際には失業保険のお世話になることになると思います)。14年勤めての自己都合退職のため、3カ月待機の後、120日間の給付があるはずなので収入が切れるのは10月末頃となります。ですので、それまでに自立できる基盤を作る予定です。
というわけで、昨日から師匠の仕事のお手伝いと勉強を始めました(お手伝い料は頂かないかわりに、いろいろと農作業を教えてもらったり、野菜や果物を分けて貰うお願いをしました)。昨日から午前はハウスでの苺摘み、そして今日の午後は初トラクタ教習でした。
初トラクタはとても楽しかったです。最初は緊張したのですが、運転についてはマニュアル車と似た感覚で段々と慣れてきました。気持ちのいい青空の下、ちょっとうるさいけど心地よい振動をしながらゆっくり田んぼを耕していくトラクタ。ゆっくり進んでいくので、気持ちのいい空気を感じながらいろんなことを考えました。
「あぁ、ここでトラクタを運転することなんて2年前にはちっとも思ってなかったなぁ。俺の人生も面白くなってきた気がするぞ。」

米をつくろう

永遠に続くかと思われた引っ越しパッキングの目処がついてきた土曜日に師匠から電話がかかってきました。
師匠「今年からは耕作できないから農協に委託しようとしてる知り合いの田んぼ1反があるんだけよ。下見してきたんだけどそれが良い場所なんだよ。やりたいと言えば農協への委託をやめて貸してもらえるよ。それに隣に畑もあるんだけどこっちもやらないかとも言われてるんだよ。」
自分「米つくりたいです主食確保したいです。やらせてください。お願いします。」
師匠「なら農協に委託しなくても私たちでやるということで話を進めておくよ。苗とかの準備とかも考えておかないとなぁ。」
ああ師匠にはほんと感謝です。
自分は名古屋で引っ越しのことだけで右往左往している状態なんですが、師匠のおかげでこの先の展開が次々と広がっていきます。ああ楽しみだなぁ。
実を言うと、引っ越し先の貸家も師匠に相談して知り合いの不動産屋さんにオススメしてもらったものだし。
その不動産屋さんから畑を貸してもらえることになったのも師匠のおかげだし。。。
他にもあれもこれも。。。あげだしたらきりがありません。
ああ師匠本当にありがとうございます。