先日、mixiの日記に以下のように書いたんです。
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最近、すごく思うんです。
自分が過去世をちらほら思い出して、その感情をリアルに感じると同時に俯瞰して眺めていると、
やっぱり人間って、「今の人生」をどう生きてきたか、どう生きているのか、が一番の鍵なんだなー…。
って。
今の自分の在り方次第で、過去世の記憶を十分に活かせる場合もあるし、振り回されるばかりになることもある、と思うんです。
思い出す人生というのは、だいたいにおいて深い傷を受けてしまったようなものが多いと思うんです。
ほどよく幸せ~♪ってのがずーっと続いた人生ってのは、大きなドラマが無いから思い出さないことの方が多い気がするんです。
なので、今の自分の「芯」がしっかりしていないと、傷だらけの人生の記憶たちに揺さぶられて、ぐらぐらしっぱなしになる場合もあるだろうと感じるんです。
もしも今の人生で残念な家庭環境で育ち、自己肯定感がしっかり育たなかったとか、逆にそんな自分を支えるために過剰なプライドを築くしかなかったとか、
そういう人が傷だらけの人生をあれこれ思い出したとしたら、
過去世の自分と精神的に同化して一緒になって悲嘆に暮れてばかりだとか、
過去世の周囲の人たちへの憎悪が上乗せになってしまったりとか、
そこでずっと立ち止まったままになってしまう危険性も大きい気がするんです。
そして。
過去世の「物語」、上の「物語」って、今の自分を大きく投影していると私はすごく強く思うんです。
干渉し合ってる、とも言えると思いますし、
過去世を『思い出して認識している』のはどうしたって自分のエゴを介するので、そこで脚色されるとも言えると思います。
なんにせよ、今の自分を大きく投影しているものだと思うからこそ、これらの「物語」を通して、今の自分の無意識にあるブロックなどを探してひっぱり出すということが可能なんだと考えてます。
あくまで、「今の自分」が鍵なんだと強く思います。
んじゃ、「芯」がしっかり育てられなかった人はどうしたらいいの?……ってのは、ごめんなさい。
わからーん。
でも、それはその人が自分でなんとかするしかないしなー。
私ができることは、自分の子供たちに毎日毎日「生まれてきてくれてありがとう。」って感謝を伝えて、ぎゅーーーーっとして、ごはんを作って、一緒に笑って、子供たちの自己肯定感をすくすく育てることだけだもの。
子供たちの自己肯定感をすくすく育ててやれば、
大樹のような息子の本質も、
花のような娘の本質も、
陰ることなく生き生きと表現されるような、そんな人生を生きていけるようになると信じてますもん。
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そしたら、その2時間後にふらっと立ち寄った近所の本屋でこの本を見つけました。
毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫) (2001/10/18) スーザン・フォワード |
文庫本なので、お手頃価格です。
「わからーん。」って私が言ったので、きっと「この本がいいぞ。」と教えてくれたんでしょうね。
とあるミの字さんとかが。
読んでみました。
これ、どの人にもおすすめです。
というのも、二部構成になっていて、
まず第一部で「毒になる親」とはどんな親か、をタイプ別に詳しく説明してくれています。
『神様のような親』
『義務を果たさない親』
『コントロールばかりする親』
『アルコール中毒の親』
『残酷な言葉で傷つける親』
『暴力を振るう親』
『性的な行為をする親』
と、このようにタイプ別に説明しています。
そして、このような毒になる親がなぜこのような行動をとるのか、を説明しています。
このような「毒になる親」に育てられた子供は、自己肯定感も育たず、人間関係もうまく築けず、肉体や精神にも支障が出やすくなります。
一番問題だなぁ、と私が思うのは、親に対する怒りを親本人にぶつけられないため、それらはどんどん潜在化していき、常に心の奥では怒りが溜まっている人間になることです。
そうなると、ほんのちょっとしたことでも潜在化した怒りが吹き出し、本来ぶつけるべき相手ではない『自分より弱い相手』にその吹き出した怒りをぶつけることになるのだそうです。
そのような「毒になる親」に育てられた子供に見られるさまざまな問題点も分かりやすく説明されていました。
そして第二部では、このような「毒になる親」から自分の人生を取り戻す道が説明されています。
ものすごくザックリ言えば、
自分の親がどのような親なのかを「正しく認識」し、
自分が親から受けてきたことの責任は自分には無く、責任は親にあることを心から理解し、
今まで自分の奥の方にしまい込んでいた本音や感情としっかり向き合って、
最後に、親に本音を伝える、
というプロセスになります。
死んでしまった親にはお墓の前で手紙を読む、暴力など命の危険がある時も手紙で伝える…などとも書いてありましたが、
とにかく、親に(感情的にではなく)しっかりと本心を伝える、ということがとても大切になるのだそうです。
もちろん、これは『親に理解してもらう』というのが目的ではありません。
おそらく親はそれまでの態度を変えず、子供に罵詈雑言を浴びせたりコントロールしようとしたりする場合がほとんどらしいです。
それでも、親に毅然と本心を伝え、相手の態度にも動じず自分の言うべきことを伝えようとすることで、
親子のパワーバランスが変わっていくのだそうです。
つまり、親にからめとられていたエネルギーを取り戻し、自分の人生を生きるために使うことができるようになるのだそうです。
これは、専門家の間でも賛否があるそうですが、私は個人的な経験から、たしかにこれは強力な方法だと思います。
実は私の母親が、かなり潜在化した怒りを抱えていた人なので、すごくキツかったのです。
特に母親の実の母である祖母との確執に唯一の孫娘である私も心理的に巻き込まれていたことが小さな頃からとてもキツかったのです。
そして、社会人になって2年目だったハズです。
長期休暇で転勤先から実家に帰っていた時に、またしてもその確執に巻き込まれた私は、ほんとうにもうダメだと、突然何かがプチンと切れてしまい、母に「どれだけ私が子供の頃からしんどかったと思ってるの!」と泣きながら本音をうわーっと言ってしまったのです。
……私ね、その時の母の顔が今でも忘れられないんですよ。
人間ってね、理解を超えたことを言われると、あんな呆然とした顔になるんだ、って、初めて知りましたから。
ああ、この人は全然理解してないな、と思いました。
そしてその通りだったと思います。その後、それについて母から何か私に弁解なり怒りなりを伝えてくることがありませんでしたから。
おそらく、母の中では「なかったこと」になってると思います。
でも、それでも、事態は何も変わらなくても、長年言えなかったことを勢いに任せてでも言ったことで、確かに私は自分のエネルギーをある程度取り戻したような……ちょっと自由になったような感覚がハッキリとありました。
母と祖母の確執に私が巻き込まれる必要はどこにも無い、という宣言を自分にしたようなものかもしれません。
あれが分かれ目だった気がすごくするのです。
そしてその後、何年間にも渡って少しずつ母親と自分の関係を(私自身の心理面において)なんとかしようとした結果、
『6~7歳以上の女の子がお母さんに甘えてる姿を見るとイヤな気分になって落ち着かない』というのも無くなり、
女の子を産み・育てることへの抵抗もほとんど無くなりました。
そして、つい最近です。
「あたし、オカンとは性格的に合わないんや。オカンを好きやないって思うところがあっても仕方がないんや。それで私が罪悪感を感じる必要は全くないんや。」
とお腹の底から思えてから、それまでも娘をかわいいと思っていましたけど、こんなに「娘」ってかわいかったっけ?って思うくらい愛情がどばーっとあふれるようになりました。
それまでも愛情たっぷりで育ててきたつもりだったけれど、当社比で200%アップ!……みたいな感じです。
ほんとに自分でも不思議なんですが、人間ってそういうふうにできてるんでしょうね。
「ほんとうの自分」というのは、きっと愛に溢れた存在なんだけれど、
それはそれはいろんな思い込みや罪悪感や潜在化した怒りやらなにやら…で、エネルギーが消耗されて、自分らしく生きていない場合の方が圧倒的に多いような気がします。
というわけで。
この本、おすすめです。