田舎生活をするということが本決まりになった時、私にとってマイナスだなぁと思われること2点が即座に頭に浮かびました。
蚊が多いだろう。
蛾も多いだろう。
蚊については、去年の日記で散々書きました。
蚊に刺されやすい私にとって、表にちょいと出るためにも防蚊装備が必要となります。
面倒くさいったらありゃしない。
しかし。
実は蚊は心理的にはそんなにたいしたことはないのです。
身体的な問題(かゆみ)が大きいけどね。
心理的に大問題なのは蛾の存在です。
とにかく大嫌いなのです。
いえ、嫌いを通り越してとても気持ち悪くとても怖いのです。
小さいのでもダメです。大きいのなんて見ただけで大声で「きゃーーーっ!」と叫んでしまいます。
これは、反射なので仕方がありません。
自分ではコントロールできません。だって大嫌いなんですもん。
先日も美容院で担当の方とその話になりました。
担当の方はコガネムシの方が怖くて大嫌いで、蛾の方がまだ大丈夫だと言いました。
私にしたらそれは、あんびりーばぼー!です。
コガネムシは金持ちやん。好きではないけど怖くないよぉー。
そういえば、たまご姉さんは蜘蛛がダメです。
大嫌いでとても怖いそうです。
小さいのでもダメらしいです。
私は家蜘蛛ならなんともありません。
もちろん積極的に触ろうとはしませんが、蜘蛛はダニを食べてくれるので知らん顔していられます。
虫が苦手な人には、特にダメな虫がそれぞれいるような気がします。
もう、視界にチラっと入っただけで叫んでしまう、逃げ出してしまう、卒倒しそうになる……。
とにもかくにもダメなものはダメなのであります。
さて。
さきほど、庭仕事をしてました。
庭の水道の下に置いてある器に水がいっぱい溜まっていました。
もちろん底には穴が開いているので水は流れていくはずなのですが、詰まってしまっているようでした。
器の中には大き目の石がいくつか入れてあったので、まずそれを外に出そうと思いました。
しかし、庭仕事用のビニール手袋には穴が空いているので、どうせ濡れるから、と素手で水の中に右手を入れました。
見た目、水は結構キレイだし。
と。
1つ石をどけた時でした。
蛾のさなぎが浮かんできました。
ギャーーーーーーーーーっ!!!!!!!
その場でとりあず手を洗い、家の中に急いで戻り薬用石鹸でゴシゴシ手を洗いました。
もーーーーっ。
ダメだって言っとるやないのーー。
どーしてあんなところにおるんよー。
それも素手やでー。
あーーーーっ、もう気持ちわるすぎーーー。
と、吐きそうになりながら手をゴシゴシ洗いました。
すぐに器の掃除をする気力は湧かなかったので、ハーブとアロエの挿し木をしてました。
ローズマリーとアップルミントとキダチアロエに慰められたのか、その後なんとか気を取り直して器の掃除をしましたよ。ええ、しましたよ。おいら頑張ったよ。誰か褒めておくれよ。
…でもね。
掃除の後ももう一回ゴシゴシ手を洗ったのに、どうしても右手が気持ち悪いのです。
なので、また手を洗いました。
それでも、まだ気持ち悪いのです。
これはイカンと思い、声を出して言いました。
「私の手はもうすっかり綺麗。大丈夫。」と。
キレイに洗ったのに、まだ気持ち悪い、汚い気がする……というのは、強迫性障害の人みたいだなぁ、と思いました。
知り合いに強迫性障害で手を何度も洗う人がいますが、ああ、彼女はこういう感じで洗わずにいられないんだなぁ……と、初めて実感として理解することができました。
こんなのがずーっと続いてたら、そりゃ辛いもんだろうなぁ、と。
と言っても、これを書いている今の時点で気持ち悪いのはかなり消えてるんですがね。
(これがずーっと続いたらヤバいなぁ、と思って、こうして書き始めたのだ。多分、自ら気持ち悪いって気持ちを文字にしてしまえば消えていくと思ったんで。)
息子のウンチが私の手についてもあまり汚いとは思わんのになぁ。
人間は観念に左右されて生きているのね、としみじみ思った出来事でありました。
そうそう。
私の実家がある岐阜市には名和昆虫博物館という、虫好きにはたまらないであろう博物館があります。
しかし、学校行事だったか子供会のイベントだったか忘れましたが、子どもの頃に集団で連れていかれたことがありましてね。(つまり「イヤ。」とは言えない状況だった。)
虫嫌いの私には地獄のような所でありました。
下ばっか向いて歩いてたので、博物館には何があったかなんてちっとも覚えてません。
そうそうそうそう。
小学校高学年の時だったはずなんですが、国語の教科書に恐ろしいものが載ってましたよ。
エーミールって子がクラスメイトだか誰かのやままゆ蛾(の標本だったかな?)を盗んじゃうって話。
蛾を美しいと思うなんて話だけでも私には気持ち悪いのに、せんでもええのに教科書会社は親切心のつもりか、欄外にやままゆ蛾の絵が載っけてたんですよ。
理科の教科書または理科便覧には注意をしてたんですが、まさか国語の教科書に天敵が載ってるとは思わんかったですよーー。
パッと見た時、教科書を放り投げましたわよ。ええ。当然ですわね。
でも、授業のたびに教科書を放り投げるわけにもいかんので、絵の上に紙を貼りましたよ。
人間、ほんとにダメなものはダメなのです。
大人になったってね。