染色体の不思議。

月曜日の夜、スーパーテレビで『滑脳症』の娘さんと家族のことが放送されてました。
先天性の異常で、脳にシワがない病気だそうです。
脳にシワが無いということは、脳機能が著しく低下してるってことですよね。
その娘さんも、重度の障害者となっていました。
で、その番組を見た後、知らない病気だったのでネットで検索をしてみました。
そこで、たまたまココに辿り着きました。
すでに私の興味は『滑脳症』から染色体異常のことに移っておりました。
高校生物レベルの知識しかないので、ダウン症についても、「染色体異常・1000人に1人の確率で発症」くらいしか覚えてなかったですもんね。
そんな私なので、ほーーー、と唸りながら読んでいきました。
息子は21番染色体がトリソミーとなってます。
3本持ってる、ってことです。
でも、テトラソミー、ペンタソミーって名前を見て、まずちょっとビックリ。
4本5本という場合もあるんですねぇ。染色体によっては。
そいでもって、もっとビックリしたのが、片親性ダイソミーという言葉でした。
ダイソミーだから、通常と同じ1組2本なんですよ。
それでも、何故か任意の染色体に関して、片親から2本もらっちゃった、というのが片親性ダイソミーだそうです。
片親からもらったって、ダイソミーはダイソミーだから問題ないやん、と高校生物レベルの知識しか無い私なんぞは思うわけですが、そうはいかんのが染色体の不思議なところなんですな。
『母親からの染色体上の遺伝子しか働かない』なんてのがあるんだそうです。
そうすると、ダイソミーなのに、遺伝子が倍あるのと同じ…ということで、障害になるわけですよ。
不思議じゃないですか?
その母親の2本の染色体だって、元々はじいちゃんばあちゃんから1本ずつもらったものですからねぇ。
母親の体内では「こっちは親父さん由来の染色体だからーー、じゃあこの遺伝子はお休みしててね。」って言われてるんですよ。
なのに、子供の体内では「これはお母さん由来のだからガンガン働いてねー。」って言われてるんですよ。
はーーー、なんだか不思議だわーーー。
遺伝子にしても染色体にしても、ある程度の範囲で変異を起こします。
そのせいでいろんな障害や病気になるわけですから、厄介なもんです。アキオもダウン症になっちゃったしねぇ。
しかし、遺伝子も染色体も変異を起こす『緩さ』があるからこそ、生物進化が可能なんですよねーー。
キッチリとコピーしていたら、何も変容が起こらないですから。
とすると、こーゆー障害を持った子たちはみんなで大事に大事にしないとアカンでしょーー、なんて思ったりしてしまいます。
生命の不思議をより分かりやすく体現してる子たちなんですもん。

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