母の日ということで、娘からもらいました。
そんな娘のことですが。
昨日の夕飯を作ってる時に、娘が台所にやってきたので、なんやかんやと普通に会話していたのですが、
何だったかなー……何かの私の問いかけから、ちょっと様子がおかしくなりました。
あれ?と思っていると、娘が
「こんなことお母さんに言っちゃいけないと思ってたんだけど…。」と話し始めました。
お兄ちゃんが時々自分を睨むこと。
それをとてもイヤだと思っていること。
お兄ちゃんのことは大好きだけど、お兄ちゃんをイヤだと思ってしまう自分がイヤなこと。
お母さんはお兄ちゃんのことが大好きだから、私がそんなふうに思っていると知ったら絶対に悲しい顔をすると思って言えなかった、と娘は言いました。
知的障害のある息子にしたら、妹の方が何でもできるという事実に葛藤があるのかもしれません。
そして、そんな妹と意見が食い違うと、上手く言えなくてムッとした顔で睨んでしまうことも増えてきたようなのです。
息子が中学生になってからそんなことが増えてきたようです。
健常の子でも中学生というのは不安定さが増す時期だと思いますが、ダウン症児でも同じなのでしょう。
料理の手を止めて、私は椅子に座り、娘を抱っこしてやりました。
娘はわんわんと泣き出しました。
「そんなのね~、普通だよ~。大好きな人に対してもイヤだと思うところがあって、そこは嫌いだ~、イヤだ~、と思うのなんて普通だよ~。大丈夫だよ~。」
と、背中をぽんぽんしながら泣いてる娘に話しかけました。
「それに、お母さんが悲しむからって言えなかったなんて、娘ちゃんは優しいねぇぇぇ。大丈夫やよ~。そんなことくらいで悲しくならへんよ~。普通のことやからね~。」
と、さらに続けると、娘はもっと大きな声で泣きました。
彼女なりにいっぱい考えて、ずーっと溜め込んでいたんだなぁ、と思うと、私までホロリと涙が出ました。
そんな母の日でありました。