娘はディスレクシア★その2★


スクールカウンセラーさんに、この10日間のことを話しました。
すると、「そうですね。ディスレクシアで間違いないでしょうね。」と言われました。
診断はカウンセラーさんではできないので、小児精神科のお医者さんに診断してもらわないといけないのですが、
今すぐに必要ということはないですよ、と言われました。
特にここの小学校の先生なら理解がありますし、急いで診断する必要はないとのことでした。
私もおとーちゃんも、診断は中学に進学する前でいいかな、と思っていたので、その時にまたカウンセラーさんに紹介状を書いてもらうことにしました。
そして、
「たくさん勉強されてるようですが、ディスレクシアのことはご存知だったんですか?」と訊かれて、
「知ってましたが、まさか自分の子がディスレクシアだとはテストが返ってきたあの日まで全く気がつきませんでした。」と答えると、
「いえ、そこで気がついたのが素晴らしいですよ。」と、カウンセラーさんが言ってくれました。
娘のディスレクシアの程度だと、なかなか親も気がつかないそうなのです。
もちろん、先生もです。
(というか、うちの子供たちの通ってる小学校の先生方はディスレクシアを知らなかったです。スクールカウンセラーさんの予約をする時に教務主任と教頭先生に説明したのです。←想定内だったので、参考資料となる印刷物を持って行きました。)
ですから、だんだんと「できないのは頭が悪いからだ。」という自己認識になっていくことも少なくないそうなのです。
また、これがもう数年後だと、(みんなより読み書きが苦手なために学力面で)劣等感も増大したところに、思春期にもなり、親にも反発するようになるので、「こうするといいんだって。」という親のアドバイスを素直に聴かなくなる子も増えるのだそうで、
大きな劣等感も無く、素直に言うことを聞いてくれる小3のうちに親が気がついたということはとてもラッキーなことなのだそうです。
さらに、ディスレクシアの子にとって何が苦手で、どのように工夫をして学習を進めたらいいのかを、親が分かっていれば、子供に無駄な劣等感を抱かせずに済むだけでなく、親自身も原因がハッキリしたことで余計なモヤモヤを持たずに済むようになります。
また、
「この程度のディスレクシアにお母さんが気づくことができたのは、娘さんが頑張ったからですよ。」
とも言われて、確かにそうだと思いました。
娘が頑張ったのに結果が残念なことになり、それを娘がとても悔しがり「私はバカだ。」と言い出したから、私も気づくことができたのです。
もしも娘が適当にやってるだけだったら、「ちゃんと勉強しなかったから点数が悪かったんでしょ。」としか言わないですもんね。
できないからやらない、やらないからできない……という悪いスパイラルにディスレクシアの子は陥りやすいともカウンセラーさんが話してくれました。
そのお話を聞いていて、のび太がそうだよなー、と、ふと思いました。
(のび太のことはココにも書かれています。)
実際、娘が自分のことを「私はバカだ。」と言った瞬間に、私の中でけたたましく警戒音が鳴ったのです。
テストの点数を見た時よりも、その瞬間にアラームがビービー鳴ったのです。
そんな自己評価が染みついてしまったら非常にマズい、と、私の脳内がかなり高い警戒レベルにうわあああんと達し、その状態になったおかげで、「これはもしやディスレクシアじゃないか?」と、それまで思ってもいなかった発想が出てきたのでした。
良くないです。
自分のことをバカだと思うのは、ほんとに良くないです。
on Dyslexiaの記事にも書かれていますが、ギフテッドの子にもディスレクシアが比較的多く見られるそうです。
つまり、凸凹が大きいということですね。
親バカですが、娘はなかなか賢い子だと、私もおとーちゃんも思っています。
勉強ができる、IQが高い、という意味ではなく、人の行動を観察して、その人の気持ちを推測しつつ、どうするのが最善かを考えることができる、という意味で賢い子だと評価しています。
子供ですからね、わちゃわちゃして友達とぶつかることも多々あるようですが、それでも大事なことはしっかり観て考えている子だと思います。
こんなこともありましたしね。
http://smalltamiel.blog82.fc2.com/blog-entry-1051.html
娘が生まれた時から、「障害児のきょうだい児問題」を念頭に置いてはいたのですが、保育園の年中組さんの頃から兄に知的障害があることについて気がつき始めて、とても素直に、そして前向きにそれを受け入れてくれて、逆に拍子抜けしたくらいでした。
先日も、
「友達の○○ちゃんとか△△ちゃんとかに、障害のあるお兄ちゃんってどうなの?と(悪意無しの、純粋な疑問として)訊かれたから、普通のお兄ちゃんより2倍楽しいよ、って答えたんだよ~。」
とドヤ顔で言って、私をホロリとさせていましたし。
もう娘の方が兄より何でもできるのですが、それでも兄をちゃんと立てますし。
こういう面では親の予想をぽんっと超える言動をしてくれる子です。
そして、娘は工作が好きで独創的なものをたくさん作りますし、学校のちょっとした出し物の時間に自作の劇を友達と発表したりもしています。
運動会の演技種目である一輪車も、毎日頑張って上手に乗れるようになりました。
彼女には凸の部分はいっぱいあります。
それと同時に大小様々な凹もありますが、ディスレクシアもその凹のひとつなのだと思いました。
だから、きっと彼女は大丈夫なのです。
が、しかし。
大きな問題は、私自身にありました。
★★また続く★★

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