修学旅行中の息子の発言がなかなかのものでした。

一昨日・昨日と、息子は小学校の修学旅行でした。
京都・奈良の旅でした。
クラスメイト…というか、1学年1クラスの小規模学校で、みんな1年生の時からの付き合いなので、息子のこともちゃんと分かって行動してくれますし、支援クラスの担任の先生がずっと一緒にいてくれるので、安心しておりました。
……というわけで、まったく心配はしてなかったけど、おかーちゃんはちょっと寂しかったです。はい。
修学旅行はとても楽しかったようです。
小学校にお迎えに行って、支援クラスの先生にちょっとばかりお話を聞きましたが、しっかり行動できてたようでした。
大きくなったものです。えらいもんです。
で、まぁ、先生からお話を聞けたのは短時間だったのですけど、そのお話の中で先生もちょっとビックリしたというエピソードがありました。
私も「うおー。」と思いました。
平等院に行った時のことだそうです。
みんなと一緒に拝観していたら、いきなり息子が先生に
「ぼく、赤ちゃんの時に(この仏様たちと)会ったことあるよ。」
と、言い出したそうなのです。
壁にかかっている仏様たちのことを指して、そう言ったらしいのです。
「そうなの?じゃあ、この(真ん中の金ぴかの御本尊である)仏様は?」と阿弥陀如来のことを先生が訊いたら、
「うん。会ったことあるよ。」
と、やはり言ったのだそうです。
しかし、他のお寺ではそんなこと一言も言わなかったそうで、平等院の次に行ったお寺で、
「この仏様は会ったことある?」
と、先生が息子に訊いても、「ないよ。」と答えたんだそうです。
もちろん、息子を平等院に連れてったことはありません。
息子にとって、初の京都・奈良です。
そして、知的障害「中程度」の息子は、記憶力もそんなに良くありません。
小学校1年生の時の交流クラス担任の先生に3年ぶりくらいに会った時も、先生のこと忘れてましたから。
興味があることはそれなりに覚えてますけど、なかなの忘れん坊です。
保育園でめっちゃお世話になったスタッフさんのことも、卒園して3年くらいしたらすっかり忘れてましたし。
そんな息子ですから、赤ちゃんの時のことなんて覚えているわけがありません。
でもですね。
小さい頃の息子は、どうも「私たちには見えないものが見えている」っぽかったのです。
ダウン症児で言葉の発達も遅かったので、ハッキリしたことは分からないのですが、それでも息子の言葉に「あれ?」ということが多かったのです。
保育園のスタッフさんの中にも、この子はオーラとか見てるに違いない、って思ってた方がいたそうなので、やっぱり何か見えてたんだと思います。
ただ、それも小学生になってからは急速に減っていきまして、今ではさっぱり見えていないようです。
ですので。
ほんとうに、たくさんの仏様が雲に乗って、息子のところにちょいちょいと来てくださっていたんだろうな~、と思うんです。
そして、平等院の仏様たちが、そのことを思い出すように、ちょいとばかり息子に働きかけてくださったんでしょう。
息子が持って帰ってきた平等院のパンフレットの写真を指して、
「赤ちゃんの時に会った仏様って、この仏様?」と訊いてみたら、
「そうだよー。」と、さも当たり前のように答えました。

平等院の仏様を見て、「赤ちゃんの時に会ったよ。」と言ったことも、息子はそのうちすっかり忘れてしまうのでしょうけど、
ほんとにお前は神仏に愛されてるねぇ~、と息子を見ながらしみじみしておりました。
おとーちゃんと私とお義母さんとオカンと4人で、車で四国お遍路をした年に授かった子ですから、仏様にご縁の深い子でもおかしくないよなー、と思ったりしております。
……ああ、そうでしたわ。
ダウン症児はおとなしい赤ちゃんが多いらしくて、それで息子もあまり泣かない赤ちゃんだったんだなー、と思っていたんですけど、
おとなしい…というより、ほんとに無駄に泣かなくて、いつもご機嫌な赤ちゃんだったんですよ。
よく寝て、よくおっぱい飲んで、よく笑う…そんな赤ちゃんだったのですが、仏様がしょっちゅう遊びに来て、あやしてくれてたのかもしれませんね。
そして。
息子たちが貸し切りで泊まったお宿がこちら
http://www.oyado-niwa.com/
なんですけど、
東本願寺のすぐ近くというのは、説明会でパンフレットを見た時から知っていました。
私自身、親鸞さんとご縁が全くないわけじゃなくてですね……ごにょごにょ……なので、あらまー東本願寺のすぐ近くのお宿なんて羨ましいわねー、なんて思っていたんですよ。
しかし、修学旅行の目的地に東本願寺は入っていませんでした。
たまたまお宿がそこだった、ってだけです。
そしたらですね、
予定では6時半くらいに起床ってことになってたんですが、5時半くらいに起きて、朝から東本願寺にお参りに行ったそうなのです。
息子たち。
や、子供たち全員なのか、息子と支援クラスの先生だけなのかは不明なんですが、「せっかくなので東本願寺にお参りに行きましょう。だったら朝しかないですねー。」なんてことになったんでしょうね。引率の先生たちの中で。
やはり阿弥陀様に呼ばれましたね。息子ってば。
そりゃそうですよね。
息子がそんなお宿に泊まって、お参りに行かないなんてありえないですわ~。
(それに私の実家の宗派でもあるしねっ。)
息子の家族へのお土産は、生八ツ橋と念珠でした。
プラスチックの珠でできたカラフルな念珠ですけど、息子が買ってくれたものですから、どんな念珠よりスゴイんだぞ~、って思ってます♪

とにもかくにも。
みんなが怪我や病気も無く、無事に帰ってきてくれて良かったです。
初日の雨も京都ではほとんど降られなかったそうだし、良かった良かった♪

“修学旅行中の息子の発言がなかなかのものでした。” への4件の返信

  1. はじめまして。
    ミナミカゼと申します。
    修学旅行、楽しかったようでよかった
    ですね♪
    平等院でのお話、とても興味深く読ませて
    いただきました(*^_^*)
    カラフル念珠、素敵です! 
    五井先生のことも書かれていたので
    訪問させていただきました。
    ありがとうございます(^_^)

  2. なるほど、赤ちゃんの時に仏様と会ったことがあったとは、素晴らしいですね。
    雲に乗って、目の前にふわりふわりと浮かんでおられたのでしょうかね。
    幼稚園で毎日歌っていた
    「♪ のんのののさまほとけさまー」
    という歌を思い起こしましたよ。
    素敵な話ですね。

  3. はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    > カラフル念珠、素敵です! 
    ありがとうございます♪
    まさかこーゆーお土産とは~、とビックリしました。
    キーホルダーとかストラップかなー?と思っていたのですが、その上を行ってました。
    > 五井先生のことも書かれていたので
    > 訪問させていただきました。
    > ありがとうございます(^_^)
    こちらこそありがとうございました。

  4. > なるほど、赤ちゃんの時に仏様と会ったことがあったとは、素晴らしいですね。
    > 雲に乗って、目の前にふわりふわりと浮かんでおられたのでしょうかね。
    そんな感じだったんじゃないかなー?と思うです。
    四六時中、息子と一緒にいたのに、私にはさっぱり見えませんでした。
    残念でなりません。
    くうー。
    > 幼稚園で毎日歌っていた
    > 「♪ のんのののさまほとけさまー」
    > という歌を思い起こしましたよ。
    なつかしすぎますなー。

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