息子の通ってる小学校は1学年1クラスのこじんまりした学校です。
そして、5年生の息子は知的障害があるために「支援クラス」に属しておりますが、体育や音楽などは5年生のみんなと一緒に授業を受けています。
支援クラスとの区別から、そちらの方は「交流クラス」と呼ばれています。
現在、支援クラス在籍の子は息子を含めて3人で、1人が1年生です。
この1年生の子が、息子になついてくれているようで、息子もすごくかわいがっているらしいのです。
Aくんとしておきましょうか。
さて。
今日は学校のプール開放の日で、私はプール監視当番の日でした。
これは決められた学年の保護者が、決められた日に当番に出なければなりません。
ですから、息子も娘も自動的に今日はプールに行かせたわけですが、息子はあまり乗り気ではありませんでした。
実際、最初はプールサイドでぐずぐずしていました。
なぜなら、彼にとっては「夏休みの学校のプール」は、居場所が無い感覚になるからみたいなのです。
体育は交流クラスで行いますが、プールの授業は安全確保と能力差が大きいために支援クラスだけで行っているそうです。
これは彼にとっては居心地のいい、楽しい時間です。
しかし、夏休みのプールは、全学年が一緒になっていて、学年ごとに集められて体操をしたりシャワーを浴びたり、そしてプールで遊んだりするので、息子は困ってしまうのです。
息子は5年生の輪の中には入れないのです。
なぜなら、深いプールだから。
背の低い息子にとって高学年用のプールは深すぎて怖いのです。
なので支援クラスの先生は、去年は妹の学年と一緒に行動させていたそうなのですが、やはりそれも息子にとっては本来の居場所とは思えなかったようなのです。
もちろん、娘も娘の友達もウェルカムなのですが。
ですから、今年も先生は妹と一緒に泳ごうね、と息子に言っていたのですが、監視している私のところに泣きそうな顔をしながら息子がやってきました。
「ぼく…2年生じゃないよ。ぼく、どこに居ればいいの?」
こういう時、めっちゃ切なくなります。
5年生のみんなも息子のことはウェルカムなのですが、いかんせん深いプールに入れないわけですから、息子も5年生のみんなのところには行こうとしないわけです。
それで意固地になってプールサイドに座り込んでしまいました。
娘が自分の友達にも頼んで一緒に来て、みんなで誘いましたが、なかなか動きませんでした。
なんとかプールには入ったのですが、イマイチの表情でした。
すると、そこにAくんが来ました。
Aくんは他の1年生の子たちと一緒にいたようなのですが、息子がプールに入ったのを見つけてそばに来たみたいでした。
Aくんが来てくれた途端に、息子は楽しそうに遊び始めました。
「5年生なんだから、1年生のAくんのことお願いね。お兄さんなんだからね。」と、息子に言うと、
「分かったよ!」と、少しキリっとした顔で答えました。
あの顔なら安心だー、と、私も監視のお仕事に戻りました。
居場所が見つかって良かった、とホッとしました。
いつもの学校で、いつものプールなのに、本来の居場所が無い。
みんなウェルカムなのに、自分で自分本来の居場所だと思えないために、心もとないような、そんな気持ちになってしまって楽しめない……という、そんな息子の姿を見て、
人間にとって「ここが自分の居場所だ」と思えるところがあるというのは、すごく大切なんだなー、とあらためて考えさせられました。
もちろん、どこでも自分の居場所にできちゃうような逞しい人間になれれば良いのですが、なかなかそんなわけにもいきませんからね。
去年は、(兄も一緒にプールに行く時は)兄を1人にはしておけないので兄と一緒にいた娘でしたが、今年は兄がAくんと楽しそうに遊んでいたので、娘は娘で自分の友達と遊べたのがすごく楽しかった、と言っていました。
兄のことは大好きだし、兄の面倒を見なくてはいけない場合もあるというのは自覚していて、自分からそうする娘ですが、
もちろん友達とも遊びたいわけで、そういう意味でもAくんが息子と遊ぶことを楽しいと思ってくれていることが、とてもとてもありがたいなぁぁぁぁ~、と感謝しまくりなのです。
あ。
ちなみに。
妹が1年生になるまでは、息子は夏休みの学校プールには行かなかったんです。
どうしてもイヤだって。
それが、妹が行くというから行ってみようかな~、という気持ちになって、去年は3回ほど行ったんです。
妹のおかげで夏休みの学校プールに行くことができるようになって、
Aくんのおかげで夏休みの学校プールで「友達と遊ぶ」ことができるようになって、
彼にしたらかなりの進歩なんだろうなー、と思います。
障害児の母親にとっては、こんなこともすごく嬉しいものなのです。
おれの居場所はココ。
夏はココが涼しいんだよー。
こんばんは!
毎日暑いですね・・。
今日の居場所のお話・・
本当によくわかります。
子供にも一人一人それぞれの居場所があってこの居場所を見つけて造るまである意味お勉強だなと思います。
そして大人にもありますよね。
とても共感したお話です。
急に暑くなりました・・。
お体に気をつけて下さいませ。
少しづつの成長が見えるとうれしいですよね٩(๑>∀<๑)۶?
うちの子も、今年とうとう顔を水につけられるようになりました。
居場所というと、うちの子は、何故か、交流学級に行きたがらないのです。
特に音楽の時間が嫌いで、行けません。
歌も楽器もお友達も好きなのに、何故だろう??
と、特別支援学級の先生と話すんですが…。
他の子にできることが自分には出来ないと、感じてるのかな と思ったり。
きっと、子供なりに、いろいろ感じているのでしょうね…。
親といえども、未だ、わからないことも多いです( *¯ ³¯*)
長い長い夏休み、ずっと一緒を、乗り越えましょう(。´O`。)
大人にも子供にも、居場所ってすごーーーく大事ですよね~。
ここに居ていいんだ!という安心感が無いと、人間はのびのびとできませんものね。
そうなんですよね~。
子供なりにいろいろいろいろいろいろいろいろ…感じてるんですよね~。
だから、どうして?って分からないこともあるんですよねぇぇぇ…。
けれど、子供の成長ってすごいですよねっ。
いろんなことを教えられます。
長い夏休み、みんな元気に過ごせますように!