台風と秋雨前線のせいで、京都と滋賀と福井は大変なことになってましたね。
こちらはというと、どうやら台風のど真ん中あたりが通過したらしく、ごごごーっというすごい風がすっと止み、
あれ?もう通りすぎたのかな?と呑気に思っていたら、またごごごごごーっとすごい風が吹いてきました。
風向きが逆になっていたので、あれれ?もしかして目の中にいたのかしらー?と後々になって思ったのですが、
実は朝から昼まで5時間半も停電していたので、豊橋上陸という情報だけはラジオで聞いてましたが、その後の進路がよく分かっていなかったのです。
停電が復旧してから、NHKのニュースで経路を見て「おおおー。がっつり通ってったやーん。」と知ったくらいでして…。
そんなわけで、「中部電力のおじさーん。復旧作業がんばってー。」と家の中で子供たちと応援しておりました。
復旧直後は「わーい。やったー。電気きたー!中電のおじさーん、ありがとー!」と子供たちと万歳しました。
これが夜じゃなくてホントに良かったです。
(てか、夜じゃないので、外は台風だし、家の中でゴロゴロまったりしてて、冷蔵庫の中身のこと以外そんなに困ってなかったんだけどねー。おかげさまで洪水の心配は無かったし。だってーダムが渇水で困った!って状態だからさー、大雨歓迎だったのよー。このあたりは。)
さて。
話はガラリと変わります。
今日のお昼に農協スーパーに行ったんですけど、お惣菜コーナーのところで、お客さんに丁寧に優しく話してる店員のおばさんがいて、ふと見ると、お客さんが大人のダウン症の人でした。
お弁当やお惣菜を買うのに、店員さんが「これは○○だよ。△△円だけど、どうする?これで合わせて□□円になるよ。」と、すごーく優しく丁寧に対応していたのです。
お惣菜はその人に代わってパックに詰めてあげていました。
それに対してダウン症の人がお礼を言うと、店員さんは、
「いいんですよ~。こういうお手伝いもお仕事ですからね~。」と、心からの親切さが伝わる笑顔で答えていました。
私はそんなやりとりを見ないフリして見ていて、泣きそうになりました。
涙を堪えるのに必死になってしまいました。
知的障害のある子供を持った親は、この子が将来どのように生きていくのだろう、と案じて不安になることが多いと思います。
自分で生き抜く力をつけてあげたくても、必ず誰かの、社会のお世話にならないと生きていけないのが明らかだからです。
だから、ダウン症の人に親切に接している店員さんを見て、自分の子供のことでもないのにありがたくて心の中で手を合わせるかのような、そんな感謝の気持でいっぱいになり、泣きそうになったのです。
うちの息子も、成人後もこうやって誰かの親切をたくさん受けて生きていくのです。
なので、私はどんなにヒドいニュースだらけでも、この世界を、人間を、信じて生きるしかないのです。
そうじゃないと、不安だらけで身動きが取れなくなるからです。
どこかでふっきって、「きっと大丈夫。」と信じるしかないのです。
とは言っても、
息子を残して死ねないなぁ…と、ついつい思ってしまって、きっと大丈夫と自分に言い聞かせて深呼吸をひとつする…ということが今でもよくあるんですけどね。