今日は息子の小学校の学習発表会でした。
3年生の息子たちは童話「てぶくろを買いに」でオペレッタを公演しました。
1年生の時もこの子たちはオペレッタをしたのですが、さすがに3年生になると質がまったく違っていました。
とても素晴らしいものになっていました。
女子はともかく、男子は3年生になると歌って踊るなんて恥ずかしいという気持ちが強くなると思うのですが、
それなのにみんなとても真剣に演じ、そしてとても上手に歌っていたのです!
正直なところ、発表を見るまではここまで素晴らしい声でみんなが歌えるとは思っていませんでした。
3年生の担任の先生は専攻が音楽の先生だそうですが、演じる前に子供たちにやらせていた柔軟体操や発声練習を見ただけで、「ただものじゃない!」と感じました。
音楽の技術的なことは私にはさっぱり分かりませんが、先生の求心力の強さを感じたのです。
うちの息子はダウン症なので、普段は特別支援クラスで勉強してますが、朝・帰りの会と給食と体育と音楽は3年生と一緒です。
ですから、支援クラスの担任の先生とはとても濃くやりとりをさせてもらってますが、「交流学級」の担任の先生とは、1学期の終わりにあった面談の時に10分ほどしかしっかりと話したことは無かったですし、授業参観も支援クラスで行われるために3年になってからの交流学級の授業を見たことが無かったので、どんなふうに子供たちに教える先生なのか知らなかったのです。
ただ、1学期の体育で、プールが始まる前から今日のオペレッタのための訓練は始まっていて、さまざまなステップの練習をしていたのは面談の時に教えてもらい、「お?」とは思っていました。
こんな早くから秋の学習発表会に向けての練習なんて、よほどのことをするのかしら?とチラっと思ったんですが、ほんとーに「よほどのこと」だったなー、と子供たちのオペレッタを見て思いました。
終了後に先生が、
「子供たちはとても辛かったと思います。」とおっしゃってましたし。
すごくすごく子供たちは頑張ったんだろうな、というのは作品を見て分かりました。
そして、先生の芸術に対する豊かな感性や高い技術の上に、ここまで作り上げることができた指導力に感激しました。
……と、そんなオペレッタだったのですが、
うちの息子もしっかりみんなと合わせて演技をしていました。歌っていました。
もちろん、健常児のみんなのレベルには及びませんが、息子なりに…ではありますが、みんなと一緒に作品を作り上げていました。
ここまでしっかりできるなんて、支援クラスの先生のフォローも大変だったと思いますし、本人もすごく頑張ったんだなぁ、と、胸が熱くなりました。
そして、3年生のみんなが息子を仲間として自然と受け入れてくれている雰囲気にも毎年学習発表会の度に泣きそうなくらい嬉しくなります。
そして、他のお母さんたちに「息子くんすごく頑張ってたね。すごく良かったね。」と声をかけてもらって、毎年うるうるしてしまうのですよ。
一学年20~25人ほどの小規模な小学校なので、全校児童がお互いを知ってて、お母さんたちもいろんな学年の子供たちのことをよく知ってる……という環境なので、息子のことをたくさんの人が温かく見守ってくれているんです。
とてもとてもありがたいことです。
ちなみに。
今年の4月に息子の学校に赴任してきた3年担任のこの先生……のご主人に、息子は保育園の時にた~くさんお世話になっていたんです。
ご縁って、面白いものですねぇ~。
以前、杖のザドキエルさんを描いていただいた者です。ありがとうございました。
学芸会的行事、いつも悩みます。
ただの見世物に、教師の自己満足になってはいないだろうか。これは本当に子どものためになっているのか。
お家の方が喜ぶ内容のだしものにすることと、子どもに本当に必要な力をつけるための発表にすることとの間には、しばしば開きがあって、教師の間では高評価でもお家の方の反応はいまいち・・・とか(^。^;)
息子さんの交流学級の先生、すばらしい方だということが伝わってきます。つい先日、似たような行事を終えたわが身を反省です。子どもの力をもっと引き出してあげられたら。教師は次の年にやり方を改善できるけれど、そのとき出会う子どもにとっては一度きりなんですよね。
いい先生だな~。弟子入りしたい。
> 学芸会的行事、いつも悩みます。
> ただの見世物に、教師の自己満足になってはいないだろうか。これは本当に子どものためになっているのか。
> お家の方が喜ぶ内容のだしものにすることと、子どもに本当に必要な力をつけるための発表にすることとの間には、しばしば開きがあって、教師の間では高評価でもお家の方の反応はいまいち・・・とか(^。^;)
そうだと思います。
や、ほんとに「そうだろうな。」と想像するだけですが、先生方は大変だよな~っていつも思います。
お疲れさまです!
> 息子さんの交流学級の先生、すばらしい方だということが伝わってきます。つい先日、似たような行事を終えたわが身を反省です。子どもの力をもっと引き出してあげられたら。教師は次の年にやり方を改善できるけれど、そのとき出会う子どもにとっては一度きりなんですよね。
たしかにそうですよね。
でも、教師も人間ですから、試行錯誤していくしかないわけで、
けれども若い未熟な時に担任だった時の子供たちが不憫かというとそんなことなくて、若い先生は若い先生の良さというのもあるわけで、
やはり「人として魅力的かどうか」が一番大事なのかもしれないなー、と思います。
教師としての「教える技術」や「クラス運営の力」や「子供ひとりひとりの素養や性格を見抜く目」や…さまざまなスキルは、磨いていくものだけれど、「人として魅力的かどうか」は、人としての在り方みたいなところですもんね。
スキルはまだまだ発展途上でも、魅力的な人ならば、子供たちも何かしら学びとることがあると思いますしね。
> いい先生だな~。弟子入りしたい。
そうやってマジメにいろいろ考えてるMさんは、十分にいい先生なんじゃないですかね~?