今朝、Twitterで「はるかぜちゃん」の記事について立て続けに目にしたので読んでみました。
http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY201208160557.html?tr=pc
嵐の番組に出演したのを見て、はじめてこの女の子のことを知ったのですが、
「なんとまぁ、子供っぽくない小6さんだなぁ。」
が正直な感想でした。
そして、その番組出演の後、ネットでたくさんヒドいことを言われたらしいというのも、何かでチラリと読みました。
たしかに「子供っぽくない子供」は「かわい気が無い」と受け止められがちですし、気に入らないタレントの悪口をネットで書くというのもありがちなことだと思います。
マスメディアで仕事をするというのは、残念ながらそういうことも「込み」なんでしょうね。
でも、大人たちが自分の悪口をいっぱい書いてるという状況は、普通の小6の女の子だったら耐えられないと思います。
それでもこの子はそんな状況も「ちゃんと分かって」、それでもタレント活動を続けているのだから、本当に「子供っぽくない子供」だなぁ、と思いました。
強いなぁ、と、率直に関心しました。
もちろん、「子育て」という範疇において、私自身は「子供から子供時代を奪うべきではない」という考え方を支持していますので、そもそも子供を大人の世界で働かせるということは「子供らしさ」を急速に失わせることになるのではないか、と思いつつテレビを見てたりするのですが、
この女の子の場合、それだけではないな、と思いました。
もともとが、「子供らしさが少なめな子」だったのだろうと思いました。
あの文章を読んで。
というのも、私の周囲には「子供らしさが少なめな子」が何人かいたから、そう思えるのです。
簡単に言えば、そういう子供たちは頭がいいのです。
もちろん、普通の子供のように遊ぶし、子供はどうしたって子供なのですが、常に年齢相応の子供目線を越えてるのです。
ですから、私の親友のお母さんは娘を「子供扱いできなかった」と、ウチのオカンに言ったことがありました。
もしかしたら、彼女にとって私たちは「ゆるい友達」だったのかもしれませんが、ゆるかった私たちは彼女を「対等の友達」としか思えず、学年で一番の成績であっても目線が年齢を越えていても、対等の友達として遊んでいました。
なので、買い物の途中でオカンがとあるおばさんと立ち話をしてるのを横で聞いてた時に、そのおばさんが「〇〇ちゃんはほんとに頭が良くていいわよね。」とすごく言うので、つい言ってしまったのです。
「あの子だって、普通だよ。あたしたちと一緒だよ。」
って。
頭もズバ抜けていいし、なんでもできる子だけど、でも「だから彼女と友達でいる」わけじゃなかったので、大人たちの特別扱いみたいな言葉が奇妙に感じられたのです。
そして、私の旦那さんもその類の子供だったし、私の下の弟もその類の子供でした。
旦那さんの話をいろいろ聞いて、弟のいろいろを鑑みると、こういう「生まれつき頭が良くて、年齢相応を越えた目線を持ってる子供」を育てるというのは、実はすごく大変なことなんじゃないかな、とすごく考えさせられるようになりました。
特に自分が親になってみてすごく考えさせられます。
「何も勉強させなくても成績がいいから、いいわねぇ。」
なんて呑気な羨望は、その子育てをさらに難しくしちゃうだろうな、とも思いますしね。
(親も呑気ならそれでいいのか、というと、それだと結果的に子供にしわ寄せがどんと行くだろうしなぁ。)
おそらく、目線が同年代の子たちより越えていて、大人の世界で働いて、それも目立つ「タレント」というお仕事をしていて……
これからも、はるかぜちゃんはしんどい思いをするんだろうなぁ……と、思ったら、ちょっと不憫だなぁとも思ったりしますけど、
これからは見かけるたびに「がんばれよー。」って、きっと私は心の中で声をかけるんだろうな、と思いました。