死に水

今年から野菜の販売を始めるということで色々と考えなきゃならんことが山積みです。
とりありず赤目の新年会では自然農野菜販売の経験者である伊川君(健一自然農園)には色々話を聞かせて貰えました(お客さんとの嬉しいやりとりだけでなく、ひいきだった方から突然質が悪いと怒鳴られ陰で涙した話なども)。今はお茶中心ということで野菜の個別販売は止めたのですが、その時の経験はとても身になっているとのこと。
「面白いのはこれからだよ。」と勇気づけられました。
そして今日(もう昨日だね)。
今年から定期的に野菜を届けて欲しいと頼まれた近くのクリニックに、お昼に野菜セットを届けました。
葉物など軟弱野菜は昨日の夕方に収穫しておいたものを一晩水につけてシャキっとさせて。
根菜やキャベツ、ブロッコリーなど大きめ野菜は本日午前に収穫して持っていきました。
葉物を前日に収穫して水につけておくのは、いつも料理用の野菜たちが収穫後数時間でみるみるシナシナになることに気付いたよしみ社長のアイデアでした。自分としても収穫時間も分散できるのでそれは良いなぁと試してみたのです。
自然農な畑では葉物を育てる場合もほとんど水を与えないので水分の余裕がないのかもしれません。水につけた野菜は物凄い勢いで元気になり、畑で生えていた時以上のピチピチの姿となります。その生命力の強さには驚かされます。
そして今晩、クリニックの先生(ちなみに女性です)に感想など色々聞かせて貰えました。
その中で、この一晩水をつけておくというところでとてもありがたい感想を頂けました。
今回は葉物は一晩水につけて持ってきましたと話したところ、
「それで前回と比べてほうれん草の味が変わったんだわ。」と話されたのです。
前回(昨年末)にも今回と同じ日本ほうれん草を届けました。どちらも地を這う姿でやっと10センチ程度に成長したものです。違いは前回は午前にとったほうれん草をそのまま届けたことだけです。
「一晩水につけて持ってきたんです。」
「ああ、水道水を使ったのね。吸わせるなら本当にいい水を使ってね。
でも私はサンサンと浴びていた太陽を一杯感じた前回のほうれん草も好きだわ。」
ガツンときました。物凄く単純なこと見落としてました。
ホントありがたい話聞かせてもらえました。
これからどうするかはまた考えます。
本当に面白いのはこれからだね。

“死に水” への2件の返信

  1. 死に水かやぁ??
    いやいや、生き水だでぇ。
    この水が、あつきさんに教えてくれただよぉ。
    ガツンッて気付かせてくれただよなぁ。

  2. そうですね。僕にとっては生きた水でした。

    このタイトルは死んで食べられていく野菜たちにとっては最後の水であったという思いからでした。

    いい水を探したところ車で20分位のところにいい湧き水がありました。今この水を明日お届けする野菜たちに吸わせています。

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