「俺たちゃニャーニャー探検隊。」と、旦那さんが言った。

それは、洗濯やら風呂掃除やらトイレ掃除が終わって、ホッと一息、息子に絵本をせがまれて読み聞かせていた時でした。
「みゃあう、みゃあう。」
猫の声です。
それも、子猫の声です。
実家では猫を飼っているので、かすかに聞こえてくる声だけで、それが子猫であることはすぐに分かりました。
「どこで鳴いとるん?」と、息子そっちのけで表の庭を覗いてみました。
すると、軒下から黒い子猫が顔を出し、鳴き続けているではありませんか。
早速、蚊避けスタイルになり、庭に飛び出しましたが、子猫はどこかに行ってしまいました。
「お母さんを呼んでたのかなぁ?迷子じゃないといいけど。」
しかし、その後、庭の中を移動しながら子猫は時々思い出したかのように鳴いていました。
迷子っぽいです…。
どうしましょう…。
旦那さんが午前の田んぼ仕事から帰ってきて、庭をぐるりと見てくれましたが、小さい子猫ですから見つかりません。
もう鳴き声も聞こえないので、お母さんと会えたのなら良いけれど…と、思いつつ、昼食にしました。
けれど、昼食後、やはり子猫の声がするのです。
庭を覗いてみたら、最初に見つけた所と同じ場所で鳴いていました。
蚊に刺されてもいいや、と窓を開け、私は子猫の方に手を伸ばしました。
しかし、子猫はハッと振り向き、驚いた様子でサッと逃げてしまいました。
その目の周りは少し汚れていました。
ああ、捕まえて獣医さんに連れてってあげたい……。
でも、逃げてしまった黒い小さな猫を、この草ボーボーの庭の中から見つけ出すのは難しいことなのです。
その後も裏庭から声がしましたが、やはり見つけることはできませんでした。
「見つけて、捕まえて……どぉするん?」
と、旦那さんに聞かれました。
「……。こ、困る。」
そうなのです。捕まえたら捕まえたで、非常に困るのです。
猫は大好きです。一軒家ですし、飼おうと思えば飼えるのです。
けれど、息子の世話だけでも大変なのに、猫まで飼うとなると、それはちょっと大変だということは、考えなくてもすぐに分かってしまっていることなのです。
「でも、子猫がお母さんと会えなかったら、死んじゃうもんなぁ…。」
虫は大嫌いで、殺生をばしばしするくせに、子猫は不憫で仕方がないのです。
私は、基本的に脊椎動物はOKなのです。
蛇やらトカゲを触ろうとは思いませんが、庭にいるならいても構わないのです。
特に哺乳類は親近感があるのか、大好きな動物が多いです。
「肉もさーー、本当なら食べたくないんだよねぇ。豚も牛も可哀相やもん。鳥は哺乳類じゃないから、ま、食べさせてもらいたいことろだな。魚はバリバリ食べたいがな。」と、旦那さんと話したりするんです。
(それでも豚も牛も食べるんだな。でもね、量は以前に比べて少なくなったよー。)
つまり、基本的に自分より遠い動物が苦手なのです。
ですから、外骨格の動物なんて気持ち悪いし、軟体動物なんて気味が悪いです。
会社の同期だった松○くんは「外骨格、カッコイイやん~~。」と、何度も力説してくれましたが、やはり私には気持ち悪い形態にしか見えないのです。
何故だろう?何故かしら??
…でも、カニとエビは「おいしそー。」って思っちゃうんだよなぁ。
イカとタコは、そのままの姿だと少し苦手だけど、んでも食べると美味いんだよなぁ。
やはり、これは慣れなんだろうか????
ああ、話しが逸れてしまいました。
そうです。子猫です。
不憫な子猫を捕まえたら、私はどうしたら良いのでしょう?
………やはり、飼ってしまうような気がしてなりません。
なので、捕まえられない方が良いのです。
でもでも、本当にお母さん猫とはぐれてしまっているのなら、保護してあげないと、絶対に死んじゃうよなぁ…。
ああああ、神様。
どうか子猫ちゃんがお母さんと再会できますように。(←これが猫にも私にも一番幸せだよな。)

“「俺たちゃニャーニャー探検隊。」と、旦那さんが言った。” への1件の返信

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