2つ前の日記にコメントをいただきました。
それを読んで、ふと思いました。
「…療育って、なんだろ?」
根本的な疑問ですね。
名古屋にいた時には、2か月に1度、児童福祉センターで訓練を受けてましたが、ぶっちゃけ「オモチャで遊んでるだけ」でした。(それを無駄と言ってるわけではないよ。)
整形の先生からは、「健常児の2倍の時間をかけて発達すると思っててね。」と言われていたので、それより若干早いくらいの発達を見せていた息子に対して、私はあまり心配をしていませんでした。
ですから、「訓練って言っても遊んでるだけってことは、そんなに必死こいて何かをさせる必要がないってことだろうなー。この子のペースで発達してくれれば、それで良いってことかなー。」と、勝手に思ってました。
麻痺のある子の訓練なんて、泣きながらでもやらされてましたから、それらと比べたら息子の訓練なんて訓練と言うのもおこがましい…って思えるくらいでした。
なので、「療育って、この子の場合、何が必要なんだろう???」と、ハタと思ったわけです。
そこで、ダウン症児の育ち方・育て方という分厚い本をひっぱり出してきて読み直してみました。
……やはり、よく分かりませんでした。
だって、勝手に育ってくれてるんですもん。
もちろん、母としてできることはやってきました。
大人しいうちは毎日ベビーマッサージもしてました。
大人しいからと寝かせてばかりいないで、ラッコ抱きをしながらずーっと話しかけたりスキンシップをして遊んでいました。
歌を歌ってあげたり、言葉がたくさん出るようにオウム返しやオシャベリ(もどき)もたくさんしました。
いっぱい誉めて、いっぱい芸も教えました。
けれど、これってダウン症児だから特別にしていた訳ではないのです。
たとえ息子が健常児であっても、私は同じことをしてきたでしょう。
ですから、『勝手に育ってくれた』と私は思うのです。
ま、生まれる前から例の先生に「この子は勝手に育つから大丈夫。」と言われてるしなぁ。
早期療育を否定しているのではないんです。
ただ、本当に「療育」って何だろう?何が必要なんだろう?ってのが、アキオの場合については分からないのです。
もう少し大きくなったら、言語聴覚士に言葉の訓練をお願いしたいなぁ、とは思っているのですが、医学的検査以外について、今の段階では明確なものが見えてこないのです。
これでも真剣に考えてるんですよ。マジですよ。
ただ、もしかしたら一般的ではない考え方をしてるかもしれません。
ダウン症の本にも「ノーマライゼーション」と何度も出てきましたが、『より健常者に近づけること』が『正しいこと』という常識を鵜呑みにしていないんです。私も旦那さんも。
できないよりできた方がいい。できることが多いほど可能性が広がる。
それはその通りだと思うんです。そう望む心も私の中にはあります。
けれど、「何故、この子がダウン症として生まれてきたのか。」という問いを深く深くしていったら、やはり『常識』を鵜呑みにはできなくなってしまったのです。
……もっと、踏み込んで本音に近い部分を言おうとすると、オカルトになってしまうんでこの辺にしときますが。はっはっはー。
とは言っても、プロの力を何も借りないというのも勿体ない話なので、そのうち障害児の施設に見学に行ってくるつもりです。
(引越後、管轄のセンターに療育手帳の件で行った時に、施設のパンフレットをもらったんですわ。でも忙しくて忘れてたのさー。ほら、旦那さんも農繁期でめっちゃ忙しいしね~。私1人ではその施設まで運転して行くのがコワイのよ。まだまだ運転に慣れてないから。んがー。)
私がつけたコメントで色々悩ませてしまったでしょうか・・・。ごめんなさいね。
療育とはなんだろう?漢字から読み取れるのは「治療保育」って感じですが・・・
私個人の見解では「遊びながらその子の弱点をみつけて治療していく、よい部分は伸ばしていく」なんですけどね。
早期療育を受けるかどうかはご両親の自由ですからそれは「やらない」という信念があるなら、それはいいのではないでしょうか。また健常者に近づけることが一番正しいことだとは私も思いません。むしろあせって超早期療育を受けているかたより、真剣にお考えになっているのでしょうね。
逆に療育や訓練を受けているだけで安心してはいけないとも思います。
以前受けられた訓練で「遊んでいるだけ」と言う印象をうけたようですが、それは本当に遊んでいただけか、お子さんの動きを引き出すためのダシだったのか?見ていなかったわたしにはわかりませんが、遊びの目的を説明しなかった側に責任があるとは思います。
療育者を親が選ぶことはなかなか難しいでしょうが、選ぶ厳しい目も必要ですね。
療育を受けると言うことは、それを「必要である」と認めることで、それは親にとってはつらい選択の場合もあると思います。
また「ありのまま」を受け止めたいと思う場合は「罪」に感じることもあるでしょう。
どちらにしろ江原先生流に言うと「選んでうまれてきてくれた」お子さんですから、ご両親の選択でいいときっとおもってくれますよ、きっと。ただ、この先「必要だな」とお子さんがサインを出す時もあると思いますので、それは見逃さないであげてくださいね・・・。
やらないと決めてるわけでもないし、かと言って積極的にやる気もあまりないんですが、まー、そんな親です。はい。