それは、誰かの心にちゃんと残る。

ブ子
今朝、FBが『去年の今日、こんな記事を書いてましたよ?』と一年前の記事を出して来ました。
それは、10日間行方不明になってたブ子が帰ってきた、という速報記事でした。
あの記事にはブログを読んで下さってる方々がブ子の帰りを祈っていてくれたコメントもありまして、それも一年ぶりに読み返し、人の心の温かさをじんわり感じておりました。
きっとコメントしていない人の中にも「ブ子ちゃん、無事に帰ってくるといいなぁ。」と思ってくださってた方もいらっしゃったと思うのです。
人間の善性は、温かいです。
人間の善性。
その現れ方は様々ですが、ご近所のおじさんの現れの1つは、ボランティアでほぼ毎日小学生の下校に付き添う…というものでした。
田舎なので、そこそこの距離を付き添うことになるのですが、それをほぼ毎日何年もやってくださいました。
ヤンチャな子をガッツリ叱ってもくれていました。
そんなおじさんでしたが体力的にしんどくなってきたのか、確か娘が1年生の時だったと記憶してるのですが、ボランティアを引退されました。
それでも、息子が在籍していた支援クラスの行事に招かれると、愛用のカメラを持って参加してくれました。
写真もよく頂きました。
しかし、先日。
おじさんが亡くなりました。
町内のお手伝いとして、おとーちゃんもお通夜の式と告別式に行きましたが、お通夜には卒業生も何人か保護者と一緒に参列していたそうです。
息子と娘も連れて行こうかと思いましたが、息子が(おそらく斎場の雰囲気が怖くて)行かないと言うので、お通夜の式には参列しませんでした。
が。
おとーちゃんが帰宅すると、
「○○さんのお顔はどうだった?」と息子は真剣な表情で訊きました。
やはり最後におじさんの顔を見たい、と息子が言うので、斎場から帰ってきたばかりのおとーちゃんが私達を連れてってくれました。
息子が行くと、おばさんたちが喜んでくれました。
おばさんたちに息子が
「○○さんは、ぼくをずっと見守ってくれてたんだよ。」
と、言いました。
おばさんは、
「息子くんがくれた(学校で書いたお礼の)お手紙、(おじさんが)全部どこかに仕舞ってあるはずだよ。」
と、教えてくれました。
人の善性の現れは、誰かの心にちゃんと残るものなのだろうな、と思いました。

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