最近のうちの子供たちのマイブームが、寝る前にお布団の中でマンガ(主にドラえもん)を読むことなのですが、
昨日はおとーちゃんが市の某会議に出席してたので、18時には夕食をとって、さっさとお風呂にもみんなで入って、
20時にはお布団でぬくぬくとマンガタイムとなりました。
(で、読んでる途中で子供たちは21時前に寝てしまったけどね~♪)
ですので、私も何かマンガを読もうかなー、と、昔のマンガを漁ってみたところ、
これが出てきました。
めっちゃ古いマンガです。
文庫本の発行が1996年ですからねぇぇぇ。
高校生の時に、佐藤史生のマンガを友達が1冊貸してくれて読んだことがあり、大人になってからこれを買った……のは覚えてますが、
(私にしては珍しく)1回読んでそのままになってたので、読み始めてもちっともストーリーを思い出すことができませんでした。
なので、新作を読むような感覚でだーーーーーっと読んでしまいました。
とある巨大大陸に住む人たちの物語です。
アスカンタという国の王と結ばれた女性が、実は王と父親が同じだったということが分かって、この女性は身を隠してしまいました。
彼女か死んだことを「谷」(神殿)に赴いた王は知るのですが、そこには彼女が産み育てた「息子」がいました。
銀色の髪と目を持つ彼は強い「幻視者」であるからと、200年不在だった「大神官」になるように「谷」で教育されることになって……
ああ~。
ネタバレなるのでここまでくらいでやめときます。
読みたい人もいるかもなので。
久々に読んで、やっぱり佐藤史生はすごいな!と思いました。
私の中で、少女マンガ系のSF(およびSFファンタジー)を描かせたら、やっぱり萩尾望都がダントツなのですが、
その次が佐藤史生かも。
竹宮恵子より上かも。
ストーリーが「ちゃんとしてる」んです。
この人は、ストーリーテラーなんだな、って思います。
多分なんですけどね、日渡早紀の「ぼくたま」などは、物語がどんどん成長していく…というか、物語任せで紡がれたマンガなんじゃないかなー?と感じるんですが、
佐藤史生さんの作品は、最初から最後までちゃんと見据えて描いてるんだろうな、という安定感を感じます。
そして、深いんだー。
…でも、絵は巧くないんですよねぇぇぇ。
文庫版2巻に載ってる松岡葉子さんのエッセイにこんなことが書かれています。
何年たってもほとんど絵が上達しないのも、佐藤史生の不可思議。
(中略)
まったくのところ、絵が進化せずにひたすら深化していくタイプの作家はこの人と、男性でいえば諸星大二郎くらいのものじゃなかろうか。
そういえば二人とも絵がヘタなところも、そのくせ登場人物に強烈なカリスマ性があるところも、よく似てるわ。
めっちゃ首を縦にぶんぶん振ってしまいました。
絵がめっちゃ巧くて、物語も「ちゃんと最後に閉じている」のが、清水玲子だと思うんです。
彼女はまた違った意味ですごいなーーーといつも思うんですが、
でも、自分のちょっと深めのところの、それも隅っこの掃除しにくそうなところにべちゃーっと「残る」のは佐藤史生の物語の方なんですよね。
絵は巧いに越したことないんですけど、べちゃーっと残るような物語を書けることの方が貴重だと思います。
私の場合は、マンガじゃないので、物語をそこに明に提示しているわけではないのですが、
絵の技巧も大事ですけど、伝えるべきものが伝わる程度に描けていたら、まずはそれでヨシとしてもいいのかも、と思いました。
佐藤史生のマンガを久々に読んで、ちょっとそんな気持ちにもなりました。
じゃあ、さらにうちにある諸星大二郎のマンガも読むか!(あの人はほんっとに絵がヘタですよねぇぇぇ!)
…あ。
でも、佐藤史生の「ワン・ゼロ」を先に読もー。
あ。
もし、夢みる惑星を読むなら、これを見ておくといいかもー。
http://builder.japan.zdnet.com/blog/10514442/2011/11/18/entry_30021934/
1つの巨大な大陸が分かれようとしてる変動期でー
竜が飛んでてー
と、きたら、ピンとくるよねん♪
お邪魔します。萩尾モトさん、銀の三角がすばらしすぎで!ついコメントさせていただきました。
> お邪魔します。萩尾モトさん、銀の三角がすばらしすぎで!ついコメントさせていただきました。
銀の三角、持ってますー♡
大好きですー♡