野良子猫ちーが死んだ。

昨日、「2匹とも元気に育ってますー。」って記事を書いたばかりだったのに、
昨日の夜、ちーが死んでしまいました。
昨日の夜、8時半過ぎには、まだいつも通りに2匹で勝手口の網戸の前にちょこんと座り、
「おばちーゃん。うまいもんくれにゃー。」
って顔をしていたので、大盤振る舞いでカニカマをあげました。
そして、扉を閉めながら、「おやすみー。また明日ねー。」と2匹に言ったのですが、
9時50分頃に、近所に住むマイミクさんからメールが入りました。
『今、会社から帰ってきたんだけど、たみえさんの家の前で猫が死んでたよ。まさかと思うんだけど。』
って。
すぐに勝手口を開けたところ、物置棚の一番上のダンボール箱(←2匹の寝床になってる)から
「あれ?おばちゃん、なんかくれるの?」って降りてきたのはブ子だけでした。
いつもなら2匹一緒なのに、ちーがいません。
イヤな予感がしました。
我が家は借家の一軒家で、大家さんのお父さんお母さんが生前住んでいたお家のため、田舎の広めの庭です。
木がたくさんあって、猫は遊びたい放題の庭です。
裏庭の向こうの細い路地なんて、ほとんど誰も通りませんし、裏のお宅を抜けてそちらの道路に出ても、ほとんど車が通りません。
畑が広がっていて、のどかな風景なのです。
しかし、我が家の表の庭に面している道路は車の往来が多いのです。
息子が4歳の時に、ほんの2分くらいのスキで脱走をしたのですが、その時もまず「車にひかれて死んでしまっていないか?」と思ったほどです。
ちーもブ子もずーっと勝手口の通路と裏庭の一部が活動範囲でしたが、この2週間ほどで庭のすべてが活動範囲になってきてる様子でした。
表の道路に出てしまったら死んでしまうと分かっていても、そうなるなんて思っていませんでした。
いえ、そうなる可能性はあると分かっていて、外猫だからそうなったらそうなった時だ、と思っていた……のですが、それでもまだまだ庭から出ないだろう…くらいに考えていたのだと思います。
まさかと思って、懐中電灯を持っておとーちゃんと確認しに道路に行ってみたら、道路の隅に白にキジトラ柄の猫が死んでいました。
ちーより身体が大きく見えたので、ちーじゃないと初めは思いましたが、スコップで段ボール箱に猫を入れて、家の明かりの届くところに持ってきてよく見たら、口の周りに茶色い柄がありました。
ちーの特徴です。
9月ちー
やっぱり、ちーでした。
多分、即死です。
頭からいっぱい血が出ていました。
きっと、初めて道路を渡ろうとしたんだと思います。
なぜかは分かりませんが、臆病なのに、渡ろうとしたんでしょう。
もしかしたら、何かを追いかけていたのかもしれません。
我が家の庭は虫や小動物がたくさんいて、2匹はよく追いかけて遊んでいましたから。
うちは子供は毎晩9時に寝ることになってるので、すっかり娘は眠っていましたが、無理矢理起こしました。
「ちーが死んじゃったよ。」って言っても、娘はボケーっとしていましたが、抱っこして勝手口に連れて行き、ダンボール箱の中で動かなくなったちーを見せたら、目が覚めたようでした。
泣きはしませんでしたが、死んでしまったことはハッキリ分かったようでした。
お父ちゃんが畑の隅に埋めてくると言うので、最後にひとなでしました。
「ちょっとでも触ると飛び上がって逃げてたのに、なでても逃げないのは死んでからなんてね…。」
と、言いながら涙が出ました。
オス猫ならそのうちどこかに行ってしまうだろうから、それでいいや、と思っていたけれど、
ふいっといなくなるのと目の前で死んでいるのでは、まったく違います。
ちっとも懐いてくれない子だったけど、この子なりに甘えてくれていました。
網戸にぺたっとつっつくくらいのところに座って、じーっと私を見つめていました。
「おばちゃん、なんかうまんもんくれにゃー。」
って。
やっと私の手からおいしいものならおそるおそる食べてくれるようになったのになぁ。
ブ子にちーを見せて匂いをかがせたのですが、死んだということは分かったのかどうか……。
やっぱり何かおかしいと思っているみたいで、落ち着きがありませんでした。
なので、ブ子に(いつもならこんな時間に餌はやらないけど)カリカリじゃなくて、おいしい方の餌を少しあげました。
すると、おいしい餌なのに、半分残すのです。
2匹はいつも1枚のお皿に餌をもらうので、どちらかが先に食べて半分残し、そうやって分け合って食べていました。
「ブ子…。半分残しても、ちーはもう食べに帰ってこないよ。」
と、切なくなりました。
泣けました。
そんなおかーちゃんを見て、娘も少し泣きました。
2日ほど前に、ちーとブ子の近況報告をブログに書くかー、と思い立ったのですが、なんだかんだで昨日になりました。
すると、それを読んだばかりのマイミクさんの頭にはまだちーの柄が残っていたため、「あれ?死んでる猫、たみえさんちの猫に似てないか…?場所もたみえさんちの前だし…。」と思ったそうで、帰宅するなりメールをくれたんだそうです。
そして、おとーちゃんがちーを埋めに軽トラで走っていたら赤信号になったので、細い路地に入ってショートカットしたんだそうです。(←昼間はしない)
するとそこに近所のYさんが犬の散歩をしてたそうで、声をかけたところ、事情を聞いたYさんが一緒に畑まで行って、一緒に埋めてくれたそうです。
このYさんはとても素敵なおじさん(←うまく語れないのでこの言葉でまとめちゃいますが)で、息子脱走の時も最終的に息子を抱えて私のところに届けてくれたのもYさんでした。
Yさんちの犬が、なぜかまた散歩に行きたい行きたいと言うので、仕方なく散歩に出たところだったそうで、そんなところでおとーちゃんと会って、一緒にちーを埋めに行ってくれたのです。
いろんな偶然が重なるものです。
でも、そのおかげで死んでそんなに間がないうちにちーを道路から連れ出してあげることができたし、
おとーちゃんも1人っきりじゃなく、いろいろいつも頼りになるYさんと一緒に埋めてあげることができました。
今朝になり、いつもより少し早めに子供たちを起こしました。
おとーちゃんが、ちーを埋めた畑の隅に子供たちを連れて行きました。
そして、帰ってきてから、ちーが死んでいた場所を2人に見せました。
昨日の夜のうちに、おとーちゃんが血を水で流しておきましたが、それでも道路にちーの血の跡がしっかり残っていました。
おとーちゃんの話を2人はじっと聞いていたそうです。
子供たちが登校してから、今日は10時出勤のおとーちゃんがのんびり新聞を読んでいるところに、やはりちーを探してにゃーにゃーと鳴きながら網戸によじ登っていたブ子を捕まえて、ぽんと置いてやりました。
新聞紙の上でゴロゴロしているブ子を可愛がりながら、おとーちゃんが言いました。
「よし。獣医さんのところに行こう。」
いつも私がお世話になってるクリニックの裏手あたりに動物病院があるので、そこに連れて行きました。
家にある収穫用の箱を簡易猫ケージに仕立てて、連れて行きました。
健康チェックをしてもらい、ノミ・ダニ・回虫駆除の薬を首の後ろに垂らしてもらいました。
感じのいい先生で、こちらの質問にも丁寧に答えてくれました。
去勢やワクチンのことも説明してくれて、2週間後にまたしっかり相談しましょう、ということになりました。
借家なので、柱や襖や建具にガリガリと傷をつけられると困るので、外猫という形になっていましたが、
家の中にも入れてやることにしました。
爪は週1で先っぽを切ってあげるといいと教えてもらいました。
先生に爪を切られている時も、おとなしくしてました。ブ子は。
助手の方にも「おとなしい子ですね。」と言われましたが、ちょっと前までは触ることもできなくて、威嚇ばかりしてたなんて信じられないおとなしさでした。
お利口さんだったので、ご褒美に私が食べたチーズの端っこを3カケラお皿に入れてやったところ、
ブ子は2カケラ食べて、1カケラ残していました。
ほんとに小さなカケラなので、いつもなら全部食べてしまうのに、1カケラ残していました。
登校前に娘が、
「ちーは天国に行けるかなー?地獄じゃないかなー?」
と心配していたので、
「ちーは何も悪いことしてなかったやろ?大丈夫やて。ちゃんと天国行けてるて。でも念のため天使さんたちにも頼んでおこうかね。」
と言ってあげると、
「そうだね。ラファエル様にお願いするー。」と言って、娘はラファエルに向かってごにょごにょお願いしていました。
ちーは、6月21日に迷いこんできて、22日から住み着いて、9月9日に死にました。
3カ月も経っていなかったのか、と手帳を見ながらちょっと驚きました。
なんだかもっと長い時間、うちの勝手口の通路のところに居た気がしてしまいます。
ばいばい。
ちー。

“野良子猫ちーが死んだ。” への7件の返信

  1. ちーちゃんのご冥福をお祈りします。
    あんなちっちゃい子猫ちゃん同士で
    食べ物を分けあうことが出来ていたなんて
    感動しました(;_;)
    私の猫が亡くなった時、アニマルコミュニケーターのかたに
    聞いたのですが、動物は亡くなる日にちも決めて来ていると
    聞きました。(飼い主に出会うことも決めて生まれてきているそうです)
    9月9月に亡くなったことも、きっと意味があったんですね。

  2. ちーちゃん、
    虹の橋を渡ったんですね…
    たみえさん、
    お疲れ様でした。
    たみえさんに逢えて、
    ちーちゃんは幸せだったと思います。
    ご冥福をお祈りいたします。

  3. ちーちゃん、最後に恩返しをしてくれたんですね。
    カニカマも食べられて、嬉しかったんじゃないかな。
    たみえさん家族とブ子ちゃんと一緒にいられて温かく過ごせた夏だったでしょう。
    ちーちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。
    ブ子ちゃん。
    おうちに入れるなら、爪とぎをおうちの中に何箇所か(壁掛け、床置き、柱にぐるっと巻く等)違うタイプ(段ボールや麻紐を巻きつけたもの)の物を設置してあげるといいかもしれません。
    そうすると、ブ子ちゃんの好みや癖がわかるようになって、おうちの被害が最小限に抑えられると思います。
    爪とぎは自作もできます。
    白黒の男の子なら、手術してしまえば外遊びより、おうちの中でまったり過ごす方が好きなコかもしれないです。
    みなさまが幸せに過ごせますように。。。

  4. コメントありがとうございました。
    そうですね。
    子猫だってのに、食べ物をちゃんとわけわけして食べていて偉いもんだなー、と感心してました。
    2匹でわちゃわちゃと遊んでいたので、ちーもブ子がいて幸せだったと思います。

  5. コメントありがとうございました。
    私は最後まで「なんかうまいものくれるけど、コワイおばちゃん」のままだったと思います。
    ちーの中では。
    それでも、ちーは食べるものに困らず、ブ子とずっと一緒で楽しかったと思います。

  6. コメントありがとうございます。
    最後になるなんて思っていませんでしたが、カニカマをあげて良かったです。
    うまいもの食べてから死んだんですもんね。
    > 白黒の男の子なら、手術してしまえば外遊びより、おうちの中でまったり過ごす方が好きなコかもしれないです。
    そうですね。
    去勢させた方がいいだろうなー、と考えてます。
    時期とかまた獣医さんと相談します。

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