お仕事、って、なんだろう。

私もこの4日間ほど喉がかなり痛くて、娘のがうつったなーと思ってたんですが、
娘みたいに扁桃腺炎で高熱どかんってことはなく、微熱が続いてただけなので、なんとかなっとりましたが、
もともと扁桃腺から熱を出しやすい体質のおとーちゃんももらっちゃったみたいで、さっき仕事場から戻ってきましたよ…。
ちょいとお熱出てますねぇ……。
※追記※ おとーちゃんは娘のがうつったんじゃなくて、インフルエンザでしたぁぁ…。
息子が高熱を出してからこっち、順番に家族が高熱を出しておりますので、なかなか天使の絵を描く時空間を確保できません。
そうなんです。
時間も空間も必要なんですよねぇ…。
アトリエなんてしゃれたもの、我が家にはありませんし。
昨日ようやく10日ぶりくらいに2枚描いたのですが、(基本的に今週は私も体調が優れないのが続いてて)今日の午前中はしんどくて横になってましたし、
ようやく起き上がれたと思ったら、もうこんな時間で、今から絵を描くには中途半端でしてねぇ。息子たちのお迎えの時間になっちゃうので。
まぁ、そんなこともあるわよーって思うんですがね、お客様も待っててくださるのに~と、思うわけですよ。
お客様には、「○月下旬以降のお届けとなる予定です」という書き方で返信させてもらってるので、その期間を過ぎても嘘ではないんですよ。
「以降」ですから。
でもねー、やっぱりねー、待っててくださるかと思うと、できるかぎり「以降」にならないようにしたいなぁ、って思うのです。
それにですね、「仕事」っていうと、期日を守るのが当然という感覚が染みついておるようで、なんとも焦ってしまうのです。
「以降」なんだから大丈夫なんだってばー、と自分に対して言ってみても、そわそわしてしまいます。
そこで、私は自分に言うのですよ。
「(会社員時代にやっていた)マニュアル作成の仕事とは違って、絵を描くというのはムリムリに力業でやるものじゃないんだから。」
って。
たしかにそうなんですよ。
時空間が整っていないのにムリムリに描いても「これでいいのかな?」と思ってしまうんです。
たとえば子供たちがちょこちょこと話しかけてきて集中が途切れるような状況でも事務仕事はできますけど、やっぱり絵は描けないんです。
でももう一人の私が自分に言うのですよー。
「そんなの言い訳だー。仕事ってのはそんなもんじゃないぞー。甘いぞー。」
って。
それもね、間違ってないんですよねぇぇぇ。
ですからまたしてもそわそわしてしまうのです。
と。
こんなふうになっておるのですが、ちょっと俯瞰してみると、これもまたいろんなことに気づくチャンスなんだろうなーと思ったりするのです。
会社員時代に身についた「常識」も大切だけど、
自分の今の仕事においては、期日内に仕上げることよりも、もっと大切なことがあって、
自分の実力不足ですべてを満足させることができないのなら、なにを最優先とするべきなのか……を、冷静に考えることは、
私が今やっている仕事の意味、絵の意味
みたいなものを、もっと多角的に捉えようとすることにつながるので、気づかなかったことや気づかないフリをしていたことも見えてきたりするわけです。
そして、自分の仕事の意味を深く考えるということは、自分自身を深く考えるということになりますから、チャンスなんだろうなと思うのです。
会社員時代は、ほんとうに仕事が苦痛でした。
ソフトウェアの開発部隊にいて、プログラミングはほんの少ししかせず、マニュアル制作をメインにやってました。
文章を書くことはキライじゃないし、技術文章の書き方を勉強できたことはとても感謝しているのですが、
私はコンピュータってそんなに好きになれないんだと気づいたのは入社してからだったのです…。
道具として使うのはいいけれど、コンピュータそのものにそんなに興味があるわけでもなかったのです。
バブルの最後の超売り手市場の時だったので、なんとなく受けた会社だったのですが受かっちゃったんですね。
もちろん、自分なりには頑張ってお仕事しましたが、「自分がとっても興味ある好きなこと」ではない分野で「頑張ってお仕事する」というのは、やはり「前向き」ではなくて、「お金もらってるんだから、面白くなくても我慢して頑張ろう」という方向になっちゃうんです。
もっと簡単に言えば、お仕事しててワクワクすることはほとんど無かったってことです。
達成感はありました。
会社員時代後半なんて特に3冊くらい平行してキツい線表をいつもいつも走っていたので、1冊ごとに達成感はちゃんとありました。
けれど、ワクワクはしたことなかったんですよね…。
だから、苦痛だったんです。
お仕事というものが。
でも、辞めて何かしたいことがあるか、というと、そんなものも無く、健康にやや難があるのでいろんなことを諦める癖もついてしまっていたため、
現状維持で、とにかく文句言われないようなアウトプットを出すことしか選択できなかったんです。
それが、11年勤めたところで妊娠を機に辞めて、すごくホッとしたのを覚えてます。
それと同時に、苦痛だったけれどいろんなことを教えてもらえた11年間だったし、いろんな人に出会えて幸せだった11年間だったな、としみじみ思いました。
そして、だからこそやっぱりワクワクするような、好きなことを仕事にしたいよなぁ、と、シンプルに思いました。
すると、なぜか、ずっと絵を描くこともやめてしまっていたのに、天使の絵を描くことがお仕事になり、お仕事をしながらワクワクすることができるようになったんです。
不思議でしたよー。最初の頃は。
仕事って苦痛なものだ、という感覚がしみこんでいたので、ほんとに不思議な気持ちになってました。
仕事って、何なんでしょうね。
ただ、お金を儲けて生きていくため……だけのものじゃないんですもん。
自分の仕事について、自分の仕事感について、少し深く考えてみるだけでも、自分というものの輪郭が少しだけハッキリ見えたりして、面白いですよね。

“お仕事、って、なんだろう。” への4件の返信

  1. やっぱりムリして頑張って描いて下さった絵よりも、
    予定より遅れてしまっても全然気にならないので、ゆったりと楽しい感じで描いて下さった絵の方が欲しいな~なんて思います☆
    ワクワクすることって、きっと本当に自分がしたかったことなんでしょうね♪
    おとーさん、早く元気になるといいですね♪
    たみえさんも、早く元気になって落ち着けますように♪

  2. ありがとうございますー。
    すべてをクリアできる実力が無いので、絵に対して(お客様に対して)誠実に向き合うことを第一にしたいと思っとります。
    よろしくお願いします~。

  3. いろいろ大変だと思いますが、これをキッカケに、視野をもう一段階拡がるといいですね。
    自分も周囲の人も楽しく生きていけるようにどんどんなっていくといいですよね。

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