11年勤めた会社員時代。
バブル末期に優秀じゃなくても入れた会社では、デカいコンピュータのOSとかDBとかの開発部隊にいてマニュアル開発を主にやってました。
大手コンピュータ会社の子会社で、ちゃんとお給料をいただけたし、働くお母さんたちも多かったので、妊娠が分かった時、当然のように産休・育休を取得して、また復職するんだろうなー……と、思いました。
でも、旦那さんに「今、辞めないと、辞められなくなるよ。」と言われ、それもそうだなぁ、と退職しました。
妊娠中は、あまり深く考えられないようになってるみたいですね。ホルモン的に。
結果的にはそれで良かったんですけどね。
生まれてきた息子がダウン症だったので。
健常児の倍の時間をかけて育つダウン症児を、1歳で保育園に預けて復職なんてとてもじゃないけど無理だったと思います。
実は、私は11年も勤めておきながら、どうしても仕事が好きになれずにいました。
コンピュータのソフト開発が面白いとは思えなかったんですね。
でも、他に何かやりたいことがあったわけでもないし、経済的に自立していない自分というものが怖かったから、ストレスで身体がおかしくなっても辞められませんでした。
何か、やりたい仕事が見つかればいいのになー。
と、時々思ったものでした。
そしたら、笑って辞められるのに、って。
けど、11年間、あの会社にお世話になって良かったと思います。
またあんなふうに好きじゃないことで仕事を続けるということは、もうしたくないけど、若いうちにそういう経験ができたことも良かったんじゃないかな、と思うんです。
好きな仕事をして、キラキラ輝いてる人………になれたら、そりゃ誰でも充実感いっぱいで嬉しいだろうし、みんなそうなりたいものだろうけど、
そうじゃない自分という経験、毎日少しずつ澱が溜まるような感覚…だって、決してごみ箱に捨ててしまいたいものではないんです。
今の私の中では。
つきなみだけど。
多分、私は私なりに頑張ってたんだなー、と思います。
だから、キラキラしてない自分だって「アリ」なんだろうな、と思うんです。
ポジティブになれなくったって、
ワクワクしてなくったって、
キラキラしてなくったって、
その場で立ってるだけで精一杯なら、立ち続けていることそれだけで十分なのかもしれないと、
昨日、友人からもらったメールを読んで、そう思いました。
ありがとうね。