陣痛は、最初はそんなに痛みも強くなく、間隔も20分とか15分とかって感じなのですが、これがだんだん間隔が短くなってきて、それにつれて痛みもどんどん強くなります。
そして、そのうち『いきみたーい。』という感じも強くなってきます。
で。
21日(日)の夕方、もともと前駆陣痛が頻繁にあったのですが、計ってみると15分間隔の痛みが4~5回続きました。
「もしかして、陣痛?」
その後、10分間隔になったので、病院に電話しまして、入院することになりました。
1時間ほどの移動中に8分くらいの間隔になりました。
8分になったので、車の中から出産に立ち会う友達にも連絡しました。
そして、入院。
アキオの時は10分間隔を切ったら、すごーく痛かったんですが、今回は結構余裕でした。
でもって、高知県から研修に来ていた若い助産婦(見習い?)さん2人が、ずーっと指圧やマッサージをしてくれまして、痛みはあるのに、脳は気持ちいい方を優先するのか身体から緊張が取れているおかげか、以前ほどあまり痛みも感じませんでした。
もちろん痛いのは痛いんだけど、やはり身体がリラックスしているかしていないかってーのは、全然違うなぁ、と実感しましたね。
息子は友人や助産婦さんたちに遊んでもらってご満悦だし、なんだかとっても和んだ雰囲気の中で、陣痛の間隔が少しずつ短くなって行きました。
なのに。
3分間隔まで行ったのに、そこから陣痛が消えてしまいました。
ただのハリに戻ってしまいました。
結局、一晩眠れなかったんですが、マメジロウは生まれませんでした。
「こういうことって、時々ありますよー。」と、助産婦さんが笑顔で教えてくれました。
生まれてくるのは赤ちゃん任せなのです。
赤ちゃんが途中で「やーめた。」と思えば、そこでストップなのです。
または、生まれてみないと分かりませんが、臍の緒が首に巻きついてる場合などは、赤ちゃんが自分でゆっくり上手に生まれようとするので、陣痛が弱くなったり、弱いまま長期戦になったり……ということがよくあるんだそうです。
とにかく、赤ちゃんの心拍は元気な状態のままだし、なによりがんがん蹴ってくるし、助産婦さんも「本当に元気な赤ちゃんね。」と何度も言ってくれてるので、赤ちゃんが元気なら問題ナシってことで、3分間隔まで行ったんですから、できれば産みたかったけれど、まぁ仕方がないね、と、病院の美味しい朝食を食べてから帰宅しました。
他の産院だったら、促進剤とか使うのかもしれないねぇ、と帰りの車の中でお父ちゃんと話してました。
『待つ』ということができるのは、実は大変なことなんですよね。
あそこでは破水しても生まれてくるまで薬も使わず、じっと何日も待つくらいですから、私のような場合なんて「たいしたことない。」って感じなんでしょうけど、実際に体験してみて、なんとかならんかいな、と思う人間の性みたいなもの、コントロールしたいという欲求ってかなり大きいものだなぁ、と実感しまして、医療がお産の形をどんどん変えていっている状況というのも分からんでもないな、と思いました。
でも、やっぱり本当に医療介入が必要なお産って、吉村先生に言わせるとほんのわずからしいので、産む方も医者も『待てない』ことが自然なお産を少なくしている一番の原因なんでしょうね。
そう思うと、お産だけじゃないですよね。
現代人って、みんな『待てない』んじゃないかな、と感じます。
待てないから、子供を急かして早く大人にさせようとしてるし、だから何だかおかしな教育になったり、おかしな人間になったりしてることも多いような気がします。
そして大人自身も待つことができないから、ちゃんと日々を生ききっていない人が多いような気がします。
忙しいだけ。それだけ。
さてさて。
マメジロウは今回の陣痛でかなり頭も下げてきたし、子宮口もかなり柔らかくなりました。
ただ、まだ子宮口の開きは少ないため、生まれるにはまたまた本格的な陣痛が必要となってくるのですが、頭も下がってるし、子宮口が柔らかいので、生まれる時のお産の進みは早そうな感じはしてます。
ああ、いつ生まれたいのかな~~?マメジロウは。
ワクワクです。
それから、今回の予行演習で、「吉村医院の助産婦さんたちは、なんていい人たちなの~。」と感激しました。
アキオん時にお世話になった産院の助産婦さんたちも親切だったんですよ。
あそこも良い産院だと思うんですよ。ほんとに。
でも、やっぱり『普通の産院』なんだろうなぁ、と思いました。
吉村医院は、ちょっと違うと思います。
お父ちゃんに言わせると、「志を持った人(院長)のところには、やっぱりいい人たちが集まるんだよなぁ。」って。
なるほど、と思いました。
待つと言うのは、本当に大変ですよね。私も今回の三女の出産でつくづく感じました。
人間は知らず知らずに自分をコントロールして、この自分達が生きる世界にコントロールされて生きているんだなあとも気づきました。
またその状況にストレスをがんがん掛けてくるのも、みんなの心配の言葉なんだと気づきました。
待つという状況を与えられるだけで、人は成長することが出来ると思います。
良き先生でよかったですね。
私も前駆陣痛のような強い張りが1週間ありました。
その分、出産は超早かったです。
残り少ない妊婦ライフ楽しんでください。自分の子としっかり寄り添えるのもほんのつかの間です。
山岡さんの三女さん出産に比べたら、ウチの場合はホントにホントにたいしたことないんですが、それでもやっぱりいろんな想いが自分の中に在るんだなぁ、と驚きました。
自分の中のコントロール欲求と、外からコントロールされる自分。
いろんな引力が働きますから、自分自身を知り、何が本当なのかをしっかり観ることができないと、すぐにフラついちゃうもんなんだ、と思いました。
今回の妊娠では、お腹の子に実に多くのことを教えてもらってます。
ありがたいです。
今日も検診に行ってきたのですが、先生が「真実に生きて、真実を実感すれば、そこに喜びがある。」と言ってました。
お産こそ、真実を実感する絶好の機会なのに、それさえ必要以上にコントロールされてしまうのは不幸なことなんだろうなぁ、と思いました。